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有識者に聞く、小売の今と未来 記事まとめ

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リテールの“今と未来”を探るべく、小売業界に詳しい有識者や専門家の方々へのインタビューを定期的に更新しています!
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#OMO

チャレンジする価値がある!?セルフチェックアウトで体験価値の向上が期待できるシチュエーションとは

ここ数年、スーパーやコンビニではセルフレジの導入が進み、レジ待ち時間の短縮や非接触でお会計できることから、積極的に利用している方も少なくないと思います。 そこで、私たちのnoteにたびたびご協力いただいている小売業DXの有識者・郡司昇氏に、「セルフレジ/タブレット付きショッピングカート」の活用が期待されるシーンや地方の無人販売所での今後の可能性、考慮すべきポイントなど、「セルフチェックアウト」まわりの話をお聞きしました。 ーー今回は「セルフチェックアウト」をテーマに、次世

“ノイズ”にならない広告とは。“シグナル”を送るためにすべきこと。〜店舗の広告活用(後編)〜

前回に引き続き、店舗のメディア活用/広告活用について、近年の動向や考慮すべきポイントを深掘りすべく、小売業DXの有識者である郡司昇氏に話をお聞きしました。 テクノロジー活用の前に、カテゴリーマスタの整理が必要――前回、お客さんにアプリを使ってもらうためには、パーソナライズの設計をよく考えるべきだというお話がありました。他に気を付けるべきポイントはありますか? 郡司氏:はい。パーソナライズもそうですし、お客さんが望む商品であったり、お客さんに新しい商品との出会いを提供するよ

顧客にとって“使いやすい〇〇”とは?〜店舗の広告活用(前編)〜

OMO戦略の一つとして、生活者のスマートフォンにクーポンなどのお得な情報や広告を配信する施策があります。データを活用したパーソナライゼーションも日々進化しており、一人ひとりの興味関心に合った情報を提供することも技術的には可能になっています。また、店舗に来店した人への情報伝達として、店内のスペースやディスプレイ、レジ付近のサイネージを活用するケースもあります。 このような店舗のメディア活用/広告活用について、近年の動向や考慮すべきポイントを深掘りすべく、今回も2回にわたって小

魅力が伝わる店内ディスプレイとは~実店舗の顧客体験を考える(後編)~

前編のインタビューに引き続き、小売業DXの有識者である郡司昇氏に、顧客体験を高めるための実店舗のアイデアをお聞きしました。 ――前回、体験型店舗SHOWFIELDSのユニークな商品展示の事例をご紹介いただきました。そう考えると、展示を工夫することで顧客体験向上にもつながりそうですが、展示にデジタルサイネージを活用するのはいかがでしょうか? 郡司氏:例えばアパレル店舗で新商品を売りたい時に、文字や画像では伝わりにくい商品価値を動画で表現するのは、顧客体験を高めるという視点で

Appleやコーセーに学ぶ、“体験”の作り方〜実店舗の顧客体験を考える(前編)〜

実店舗に求められる役割が変化する中、「いかに顧客体験を高められるか?」という視点で様々な店舗のカタチが生まれています。 以前noteでは小売業DXの有識者である郡司昇氏に、今後の実店舗の役割や接客のあり方についてインタビューを行いました。 今回は顧客体験価値を上げる実店舗の取り組みから、具体的に活用できそうな施策のポイントなどをお聞きしました。 売り場面積あたり売上高1位を誇る、Apple Storeの顧客体験――昨今、顧客体験価値を上げるために様々な形態のお店が登場し

「BOPIS」「Click & Collect」「カーブサイドピックアップ」それぞれの違いとは?

コロナ禍をきっかけに、海外ではBOPIS(Buy Online Pick-up In Store)やカーブサイドピックアップなどの新しいサービスが急速に浸透しています。以前noteでも「アフターコロナも継続利用?小売店舗のサービスとは」というテーマで、小売業のDXに関する有識者である郡司昇氏にBOPISのメリットや可能性をお話しいただきました。 今回も郡司氏にご協力いただき、改めて「BOPIS」や「Click & Collect」「カーブサイドピックアップ」について整理して

小売業界で話題の無人店舗。海外の動向と、日本に浸透させるための課題とは?

少子高齢化が進む中、労働力不足を解消する自動化、省人化施策として話題となっていた「無人店舗」。今では非(避)接触の買い物体験ができるという文脈で事例を耳にするようになった気がします。 無人店舗は本当に日本に浸透するのか?そのために乗り越えるべき課題は?といった疑問について、今回は海外の情報を整理しつつ投資メンバー(鳥井・小澤・吉村)の意見も交えてお伝えしたいと思います。 Amazon Goはレジレス店舗技術をサービス化未来の店舗の姿としてメディアで大きく取り上げられていた

マイクロ・フルフィルメント・センターは日本に浸透する?

スーパーマーケットなど店舗の敷地内に、オンライン注文に対応した小型の物流倉庫を整備するマイクロ・フルフィルメント・センター(MFC)。アメリカではICTやロボティクスを活用してMFCを構築する動きがトレンド化していますが、日本でも広がる可能性はあるのでしょうか? 小売業のDXに関する有識者である郡司昇氏に、MFCの本質的な価値や今後の可能性についてお聞きしました。 店舗の棚配置は、ネット注文のピックアップに最適化されていない――海外ではWalmartやKrogerなどの大

D2Cブランドのチャネル展開。カギは顧客への「おもてなし」と「伝え続けること」

2022年 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします noteではこれまでにも何度かD2C(Direct to Consumer)を話題に挙げてきましたが、今回は小売業のDXに関する有識者である郡司昇氏に、D2Cブランドにおける顧客接点チャネルの使い方や、ポップアップストアを展開する時のポイントなどをお聞きしてみました。 D2Cとメーカ直販の違い――D2Cのことを色々とリサーチしていると、結局D2Cの定義ってなんだろう?と感じることがあります。

実店舗の変化とこれからの店舗接客のポイント

これまでも海外動向を中心に実店舗の未来に関する記事をいくつか書いてきましたが、今回はECシフトや人口減少が進む中で、店舗はどうやって売上を確保していくのか?店舗での接客はどうあるべきか?といった、小売における「実店舗」というチャネルの役割やあり方について、小売業のDXに関する有識者である郡司昇氏にインタビューを行いました。 OMOで変化する、接客の役割――ここ数年で買い物スタイルに変化があった人もいるかと思います。お店に買い物に行く機会が減った人もいる中、最近はお店の入れ替