クジラの公式とかいうやつ 昔に書いた英語解説
クジラの構文とかいつやつを
本当に久しぶりに口にしたので
6年前に書いたクジラの構文の解説めいたものを思い出した
以下説明スタート
クジラの構文という"有名な"構文があって
受験生に忌み嫌われる英語表現のうちのひとつなのですが
久しぶりにクジラの構文の質問があったので
これで一本記事を書いてみようかなと思います
なんでこんなに忌み嫌われるのか…
たぶん…
…
ネーミング( ꒪⌓꒪)
A whale is no more a fish than a horse is.
ってねぇ…
馬が魚ではないのと同様に鯨は魚ではない
いやいやいや…
語の選択のセンスがすごい\(´ω` )/››‹‹\( ´)/›› ‹‹\( ´ω`)/››
確かにあまり見ない型を持った英文なので
僕は特別教えることはないのですが
解説を試みようと思います
まず文の骨組みです
A whale (S)
is (V)
a fish (C)
このままだと「鯨は魚です」となるわけですが
no more に注目です
more で差を表すわけですが
直前についた no が差がゼロであることを表します
よって
A whale is no more a fish.
「鯨は魚度合いの差は(何かと比べて)ゼロです」
となります
「差が…」となるので、クジラと争う相手が必要になってきます
そこでthanが登場します
ちなみ(というか非常に重要ですが)thanは接続詞なので後ろに文が繋がります
A whale is no more a fish than a horse is.
さて、a horse isの後は何が来るのでしょう
接続詞の後の省略の多くは共通要素の省略です
よって
A whale is no more a fish than a horse is (a fish).
① 「鯨が魚であるのは馬が魚であることとを比べると差がない」
は?( ꒪⌓꒪)
しかしですね、
than以下には前提条件が置かれます
今回はa horse is a fishがそれにあたります
で、共通理解として「馬は魚じゃないじゃん!!」
があるので
そんな「魚ではない馬」と「鯨」は魚度合いに差がないわけですから
①の訳よりも
②「馬が魚ではないのと同様、鯨は魚ではない」
という訳になります、意訳です
この英文よりも
Work is no more the object of life than play is. ( 山口俊治(2013)『英語構文全解説』(研究社))
とか
Learning English is no more difficult than walking is.( 竹岡広宣(2008)『英文熟考(下)』(旺文社))
などの英文の方がまだ親しみが持てるのではないか…と思うわけです
いやさ、そもそもこの英文て公式化するようなものかなぁって思うのですよ
no は差がゼロ
比較相手はthanより後ろ
って知っていれば読み取れてしまうような…
熟語だ構文だ公式だなんだと覚えていくことが苦手なので
本当に必要な部分だけだとしても、それを覚えるのに精一杯なのですよ
出来る限り丸暗記は減らす
奥の手としての丸暗記のための記憶容量を残したいのです
さて、ここまででもう1時間かかりました( ꒪⌓꒪)
現代英語語法辞典、英文法解説、英文法のナビゲーター
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のお世話になりました
つーかーれーたー
けど
楽しかった\(´ω` )/››‹‹\( ´)/›› ‹‹\( ´ω`)/››