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「CDJ 19/20」 30日のハイライトレポートをお届けします!
・NUBER GIRL
まず、サウンドチェックの音が、恐ろしいほどにデカい。本番ではこの音塊をガッツリ喰らうのかと思うと、思わず恐れ慄いてしまう。そしてついに幕を開けた本編。2019年、彼らは既に幾度かの復活ライブを敢行してきたが、この日、初めてナンバガと「再会」した参加者は多かったはずだ。開始1曲目"日常に生きる少女"から、とにかく凄まじい熱狂ぶりだった。脳天を突き刺すようなスネアの響き。危機感を覚えるほどに重厚なベースの轟き。そして、広大なEARTH STAGEを切り裂くように鮮烈なビートを刻みつけてゆくギターフレーズ。その全てが、破格級である。特に、中盤にドロップされた"透明少女"は圧巻だった。今、僕たちは、何を喰らっているのだろう。何を体感しているのだろう。何に心を震わせられているのだろう。少しでも油断すれば、気が遠くなりそうになる。こんなに満身創痍なライブ体験、いつぶりだろう。あの日、ナンバガが満場のEARTH STAGEに叩き付けた「何か」は、どれだけ言葉を綴ろうとしても決して表し切れはしない。それでも、いや、だからこそ、その得体の知れないものを、僕たちは「ロック」と呼ぶんだ。彼らには、これからも、いつまでも、この国における「オルタナティブ・ロック」の精神的支柱であり続けて欲しい。
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