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私は文章を書く仕事がしたい
コロナウィルスの影響で、奈良で郷土玩具についてのトークをするという仕事がなくなったため、代わりにnoteに書いておきます。
私は仕事として、240年続く家業である郷土玩具を作っています。
・そもそも郷土玩具って何なのか
・どのように作るのか
・人形のモチーフや模様にどのような意味があるのかetc
上記のようなことを発信する必要を感じています。
なぜなら、物の価値はストーリーと発信力で高まるからです。
ストーリーの必要性
例えば、
①100円均一で売られている中国で大量生産された陶器の置物
②京都の300年続く工房で作られている人形
が同じデザインだとします。
しかし
①のデザインはネットからの流用。
②は100年前に6代目が疫病の流行から子供たちの成長を祈願し、縁起の良いデザインを取り入れて発案し、現在9代目が同じ製法で製作を続けている。
この場合、①と②の見た目が同じだとしても、②のストーリー(歴史)を知ることで、飾った時の感覚が明らかに違ってきます。
月並みの言葉で言うと、「ロマン」があるのです。
かつて地産地消で物が消費されていた時代は、②ようなストーリーは地域で語り継がれていました。
しかし現代は、①も②も同じ土俵で戦います。
あらゆるモノは地域だけの買い手だけでは足りず、全国を市場とします。
その時に適正価格で販売するには、ストーリーが必要なのです。
さらにストーリーの発信力、表現力が必要です。
発信力の必要性
発信は主にトークや文章となります。
私も無印良品や美術館などで、郷土玩具職人としてトークの経験があります。
しかし、文章を書いて発信する必要も感じています。
なぜなら
・ライターとものづくり職人の二刀流がいないため、業界の発信力が弱い。
・かつての自分のようにものづくりに悩む人の助けになりたい。
・職人も不安定な仕事のため、職人副業のモデルケースになりたい。
などなど理由はたくさんあります。
なぜ職人は表舞台に出ないのか。
作家業でも、アートでも、伝統芸能でも、1人や2人は認知度がある業界を代表するような人がいます。
職人って誰か浮かびますか?
浮かびませんよね。
作る人は表に出なくていい。いい物を作ったら売れるんだから。っていうのは時代錯誤です。
皆、顔を見たり声を聞いたりして、物でも野菜でも服でも買いたいのです。
会社のネームバリューではなく、個人名や工房名で活動をする職人だからこそ、効果的に発信することを推奨します。
そして私はそれを実践したい。そのためにブログで発信を続け、表現力・発信力を磨いてまいります。
この考えを応援してくださる方はいらっしゃいませんか?
もしよろしければ、「スキ」だけでも、どうぞよろしくお願いいたします。
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