剱 悠子
日本という国には良いところがたくさんある。 海も山もあるし、街も田畑もある。季節が4つもあって、南北に長い。他の国と比べて安全だし、道もきれい。漢字とひらがなとカタカナを駆使してできるかぎりのことを表現するし、侘び寂びもある。色々な味のお料理も楽しめる。 特に今日感じるのは、お正月が2回あることだ。今日は立春。旧暦でいくと一年の始まりの日だ。今年の旧正月は明日の5日だから大晦日と考える手もあるが。 どちらにしろ、2回お正月があるということは良いことだ。 1月の初めに「
「健康」の語源は、易経にある「健体康心」という四字熟語が縮まった言葉で、体が健やかで心が安らかな状態を指すとのこと。 これを知った時、昔の人はなぜ「体」と「心」を省いたのだろう? と考えてみた。 「健康でいる」とは、体や心両方が調っている状態を指すから『いちいち言わなくていいや』と省いたのだろうか? 「健康」というと、現代の人はどうも体だけに目が行きがちな気がする。 ちなみに、health(健康)っていう英語は、heal(癒す)の名詞形。癒されている状態ということだ。
「どうしていつも機嫌がいいんですか?」 先日、20代前半の女性からそう言われた。 1年半ほど前に知り合った彼女は、ずっと不思議だったんだそうだ。不機嫌な人に当たられても気にせずにいられたり、会うたびに笑い話をしたり、鼻歌しながら仕事している私のことが。 どうしていつも機嫌がいいのか。答えは「機嫌よくしているから」だ。そう答えたら、どうしたら機嫌よくいられるのか?その方法を教えてほしいと言う。 どうしたら今の感情を落ち着かせることができるか? どうすれば前向きに捉えられる
5年ほど前、ある人がこんなことを話してくれた。 「自分の iPhone の時計はイスタンブール時間に設定している」と。 それを聞いた私は「なんでイスタンブールなんですか?」と素朴な疑問をぶつけてみた。そんなことしか聞けないぐらい唐突すぎる話だったが、何か返さなければいけない気がした。 こちらのそんな気持ちを知ってか知らずか、その人は「よくぞ聞いてくれた!」という顔をして、こう教えてくれた。 ======================= たとえばさ。 「よし、
「ピンチはチャンス」という言葉。実はあまり言いたい言葉ではない。特に、誰かに対して軽々しく言ったりしたくない言葉だ。 もちろん、個人的な体験として、あとで振り返った時に「あの時のピンチがあったからこそ」と思うことはある。けれど、苦境に立たされた瞬間というのは、大抵は思考停止になるし、意識を取り戻してもワタワタする。さらに、チャンスに変えられるのは、こちらが期待しているより時間がかかる。 とは言うものの、チャンスに変わったあとの世界の広がり方も知っている。人生が転換し