自分の子が可愛いと思えないお母さんへ
こんにちはMarikoです。
子どもが可愛くない。
可愛いと思いたいのに思えない。
こんな風に悩んでいるお母さんが多いです。
え,うそ!
自分の子なのに信じられない!
どうしたらそんな気持ちになるの!?
そんな方は
この先はお読みいただかなくて大丈夫です。笑
今日は,そんな風に悩んでいるけど
誰にも言えない!
と言うお母さんに向けて書きます。
「子どもが可愛くない」の行き着く先は
教員として現場にいた頃,
子どもが可愛いと思えません。
この子と一緒に生活するのも耐えられません。
こんな風にして,我が子を児童相談所に預け
その後の引き取りを一切拒否したお母さんがいました。
「可愛くない」と言われ
実の親から捨てられてしまったその子は
親族の家をたらい回しにされた挙句
児童養護施設に入りました。
今でも施設で生活しています。
こんな風にして
友人に別れを告げることもできぬまま
学校から去っていった子は
ひとりやふたりではありませんでした。
これはある意味
「子どもが可愛く思えない」の最終形かもしれません。
親であることを放棄する。
子どもを捨てる。
こういう現場に立ち会う度に
いろんなことを考えさせられました。
子どもを産む前の私は
自分がお腹を痛めて産んだ子を自分で捨てるなんて信じられない!
と思っていたのですが
自分も子育てをするようになってからは
あぁこれは他人事なんかじゃない。明日は我が身だ。
と思うようになりました。
おそらく
毎日一生懸命子育てをしているお母さんなら
「親をやめてしまいたい」
「この子がいなくなったらどんなに楽だろう」
「この子のせいで自分は不幸になっている」
「なぜこの子は私を苦しめるの?」
こんな風に思ったことあるんじゃないでしょうか。
もちろん私も経験あります。
しかも何回もね!!!笑
我が子が可愛く思えなかった過去
教員時代
平日はフルタイム勤務で心身ともに疲れ果て
土日になればワンオペで
朝から晩まで我が子と2人きりの生活だった頃。
子どもが1歳過ぎた頃
気に入らないことがあると
延々何十分も泣き続けるという時期がありました。
息子が何を要求しているのかさっぱり分からずイライラが募る。
そして,だんだんその泣き声が
私を「ダメな母親だ」と
非難しているように聞こえてきて
たまらず我が子をベビーチェアに固定したまま
家を飛び出した
なんてこともしょっちゅうでした。
そして数年経って
今度は言葉が話せるようになると
ああ言えばこう言う
いわゆるイヤイヤ期。
こちらの癇に障るようなことを言ってみたり
我慢の限界までふざけ倒す。
このままじゃキレてしまう!と
その場を離れて別室に避難すれば
泣いて後を追いかけてくる。
冷静になりたいのに
子どもは離れてくれない。
そんな時,誰にも助けを求められず
私も布団にくるまりながらワンワン泣いて
「こっちに来るな!あっちいけ!!」
と子どもに怒鳴り
それを聴いて子どもがさらに泣き喚く。
たまらず我が子に手をあげてしまったこともあります。
今思い出しても本当にしんどい日々でした。
もちろん当時は
子どものことを可愛いなんて思えませんでした。
私がこの状態から脱することができたのは
私自身の中にある
「他人をコントロールしたい」
という強烈な支配欲に気付き
それを手放せたことがきっかけでした。
子どもを可愛いと思えないというよりも
「自分の思い通りにならない我が子が可愛くない」
と思っていたことに気づいてからは
自分の感情と子どもの行動を切り分けられるようになって,かなり楽になりました。
我が子の可愛さ とはなんなのか
子どもの愛し方や
何をもって我が子を可愛いと思うのかは
自分の親から引き継がれた価値観に大きな影響を受けています。
(世代間連鎖)
親にとって都合よく振る舞っていれば
親が自分を愛してくれる
そんな育てられ方をすると
自分が親になった時にも
全く同じことが繰り返されます。
親の都合
というのはいろいろあるのですが,
例えば
見た目が可愛い(親の好みの外見)
親の希望通りに振る舞う・従順に従う
こんな感じです。
親の好みの外見であることを
可愛さの基準にしている人は結構います。
これは愛玩動物的に可愛がる感覚に近いです。
大きな目
顔のパーツの距離が近い
小さくて華奢 などなど
見た目の可愛らしさや愛らしさを
そのまま「可愛い」とする価値観です。
赤ちゃんや幼児期はそのまま可愛い見た目
なので
「カワイイ〜❤️❤️」
でもいいのですが
成長すれば外見は当然変化します。
そうするとそんな我が子を見て
「可愛くない」「愛せない」
と感じてしまう親御さんもいます。
また過去の私のように
子どもが自分に従う状態でいることを
「可愛い」と認識している場合には
無意識のうちに子どもをどんどんコントロールしたくなり
それに強く反発する我が子に対して
敵対心や嫌悪感を抱いてしまう場合もあります。
そして一度こうなると
どんどん負のスパイラルにハマります。
特に思春期に悪化します。
(見た目の問題も相まって)
もしも今
自分の子どもが可愛く思えない
と場合には
子どもが可愛いと思えるのは
どんな状態の時なのか
と言うことを一度掘り下げて考えてみると
自分が親から引き継いでいる価値観や
思考のクセが見つかるかもしれません。
そしてその思考のクセが手放せるようになると
認識の仕方も大きく変わります。
子どもが可愛く思えない時は自分のことが嫌いな時
そしてもう一つ大切なこと。
子どものことを可愛いと思えない時は
お母さんが自分を嫌っている時です。
子どもよりも自分が可愛いから
子どもを可愛がれないんだ
と思いがちですが
その場合の「自分が可愛い」は
もはや自分の存在に関わるギリギリのライン
生存本能からくる自己防衛なので
健全な感覚ではありません。
お母さんが忙しかったり精神的に追い詰められた状態でいると
うまくいっていない自分のことを
心の中で批判したり否定的に捉えるようになります。
もっとうまくやりたいのに
自分には能力がないからできないんだ。
どうせ私ばっかり辛い目にあう。
だって私にはその程度の価値しかないんだから。ダメな自分。最低。
こんな風にして
自分で自分を傷つけるような言葉をかける機会が増えます。
(内部対話と言います)
そうするとどんどん自分で自分のことが嫌いになる。
自分で自分のことも思い通りにならない。
そんな時,自分の子どもが思い通りにならなかったりすると
「あぁ,この子も自分を苦しめようとするんだな」
と我が子を 敵認定 してしまいます。
これは夫に対しても然り。
敵になってしまった我が子を
「可愛い」なんて思えるはずありません。
だからまず整えるべきはお母さん自身なんです。
お母さんが
自分を大切に扱えること。
うまくいかないことがあっても
今日も頑張っている
そんな自分が可愛くて愛おしい。
こんな状態になれると
我が子に対しても同じ気持ちになれます。
子どもが可愛くないのは
子どものせいではなく
可愛いと思えない・感じられない
親側の問題です。
本来ならばあなたの目の前で
どんな時でも親に愛されようと必死で生きている我が子は,存在しているだけで尊く愛しい存在です。
でも
可愛いと思えなくなってしまった自分を
決して責めないでください。
「そんなに余裕がなくなるまで自分は頑張ってたんだな」
そんな風に自分を労ってあげるのが先です。
お母さんの心をまずは整えること。
そこがスタート地点です。
今私がコーチングでサポートさせていただいているお母さんの多くが
ご自分のことが好きではない
子どもを可愛いと思えなくて苦しい
と話してくれます。
でも時間をかけながら
一つ一つ自分の中にある思考のクセに気づくことで,どんどん自分のことが許せるようになり
お子さんに対しての愛情も戻ってきます。
私は
「子どもが可愛いと思えない」
の行き着く悲劇的な結末を
この目で見てしまったからこそ
同じように苦しむお母さんとお子さんを1人でも減らしたい。
そんな思いで日々サポートをさせてもらっています。