任天堂から学ぶ、思考の技術
■任天堂の凄さ
任天堂のゲームで遊んだことありますか?
私はスーパーファミコンから始まり、
ニンテンドー64、Wii、ニンテンドー3dsと共に、数々の思い出を共に過ごしてきました!
ただ、客観的な感想として、
任天堂の製品って、画質良くないんですよね。
今の技術ならもっと良くできたのでは?
幼いながらに思っていたわけです。
でも、画質が良いと評判だった他メーカーを抑えて、
毎日のように友達とコントローラーを奪い合いながら遊んでいたのは、
任天堂の商品。
わざと画質を下げたり、最先端の技術を使わなかったのに、人気が出た。
(すごい)
もしツムくんがゲーム会社の担当者なら、
新製品を出す時、技術力の高さ、画質の高さを求めてしまうとおもう。
でも任天堂は違ったわけです。
任天堂の新規製品開発者がどうやって考えたら、
最先端の技術を使わず、人気商品を出し続けてこれたか?
その技術、気になりますよね!
それは、
「枯れた技術の水平思考」
です!
枯れた技術?
水平思考?
何それ?
聞き慣れない言葉ですよね。
調べてみたので、良かったら見ていってください。
「枯れた技術の水平思考」というのは簡単に言うと、
すでに当たり前になっている技術(枯れた技術)を
新しい分野や新しい製品で使うこと。
・・・
分かるような、分からないような。
・・・
って、なってると思うので
もう少し詳しく見ていきます。
■水平思考について
水平思考はイギリスのエドワード・デボノ博士が提唱したラテラルシンキングと同じ意味です。
以前書いた記事で思考は広げると深めると記載しました。
ロジカルシンキングでは、
物事を一つ一つ積み上げて考えを深めていく
答えが一つになる様に考えること。
一方、
ラテラルシンキングは物事を色んな角度から見て沢山の答えをだすこと。
筋道立てる必要なんてなくて、いきなり答えを作ってしまえばいいんです。
今回の任天堂のことで言えば
ゲーム&ウォッチを開発した当時の内容でこんな文章がありました。
玩具のトレンドは大きいものを作る。
だから、ゲームは家やカフェでやるものだったんでしょうね。
移動中にゲームをする。
そんな発想をする人はいなかった。
そして、スマホもウォークマンもない当時、新幹線の車内で暇だから電卓で遊んでいる人がいる
この人たちが使える玩具があると良いのでは??
移動中(電車のなか)の人=ゲームする時間のある人
という新たなゲームをする時間のある人たちに
商品を訴求した訳です。
■枯れた技術
枯れた技術については、このような説明がありました。
要するに、すでによく知られている技術ってことですね。
電化製品でも、新しく出た当時は数万円もしたのに、5年も経つと1万円以下で買える。
そんな経験ありますよね?
技術は日々進化していき、価格がどんどん下がっていく訳です。
その理由は様々あるのですが、
一つの理由として、多くの人がその技術を理解することで、誰でも簡単に同じような製品を作れるようになるからです。
誰でも簡単に作れるものに高いお金は払われないですよね。
価値が下がった技術。
これが、枯れた技術です。
■技術と思考のマトリクス
技術と思考の分かりやすいマトリクスがあったので紹介します。
右上が
枯れた技術✖️ロジカルシンキング ≒ 今ある製品の改良
右下が
新しい技術✖️ロジカルシンキング ≒ 次世代イノベーション
左上が
枯れた技術✖️ラテラルシンキング ≒ イノベーション
左下が
新しい技術✖️ラテラルシンキング ≒ 世紀の大発明
これでだいぶイメージできたのではないでしょうか?
任天堂が力を入れたのは左上のところですね。
枯れた技術を利用することのメリットとしては
開発できる人材も多く、学習コストが少ない
顧客側も使われてる技術への認知もあるから抵抗なく使える。
あまりに最先端の技術だと、怖かったりしますよね笑
このように安く、簡単に手に入るものを
今まで関係ないと思われていた領域に届ける。
これに成功してきたのが、任天堂なのです!
任天堂の「枯れた技術の水平思考」は
きっと読んでくださった方にも応用出来るはず!
そんな思いからこの記事を書かせてもらいました。
この記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました!