「台所戦線異状あり!〜偏見と捏造とサバ缶が炸裂する」の話
「こちら、第一部隊!地表にかなりの熱がたまってきている!」
「こちら、第二部隊!こちらも同じく!」
「第三部隊っ!こちら、今にも爆発しそうd」
ドンッ!!
「……応答せよ!サバ?サバァァァーーーっ!!!」
*
ナルトにはまって次は忍たま乱太郎にコマを進めるかと思ったけど……
ネトフリでもHuluでも一部しか見れんくて……
おかしくない?
今、映画もしてるのに……
おかしくない?
今から新規参入は出来ないと?
一見さんお断りって事?
おかしくない?
何処に行って何のイベントをクリアすれば……
忍たま達に出会えるの……
ヤダ!
愚痴っぽくなっちゃったわ!
*
アクアパッツァ。
アヒージョ。
シャレオツ系お料理は遠くに感じていた。
(食べるのは……好き)
バルサミコ酢。
ヴィネグレットソース。
カタカナアイテムを使った系お料理は敬遠気味であった。
「最近、パンを焼くのにハマってて……」
そういう系のお人とは
あまり縁がなかった。
これは……
偏見に満ち満ちた、器の小さい小さい人間の過去。
それが今や。
フランスパンを焼き……
ラザニアを作り……
カレーパンを揚げちまう。
己で色々お料理を作るようになって分かった。
お料理好きの人はね……
食べる事に貪欲!
欲望に忠実!
大体暇があれば
(今日、何食べよっかな〜?)
って考えてしまう……
単なる食いしん坊なんだって事がなァァァ!
自分がその立場に立って初めて分かった。
こ存知かしら?
MASTERキートン。
ラザニアったら、MASTERキートン。
「ラザーニェ奇譚」
って話がありましてな。
検索しても出てこんかったから……
漫画の中に描写はなかったのだろうね。
記憶の中でははっきりと美味しそうなラザーニェの描写があったけどな……
(記憶って捏造されるのだね、怖いわぁ~)
20年ほど昔のある日。
実家の冷凍庫にラザニアを発見した。
「お……お母さ、いや、マンマ!コレは……?」
「冷凍のラザニア、美味しそうじゃから買ってみた」
「コレが……コレがあの『ラザーニェ』か!!」
それはそれは、とても美味しかった(ハズ)。
つくねの頭の中には……
美味しかった記憶だけが残っています。
そして。
つい先日。
はっ!
(天啓)
あたし、ホワイトソースもミートソースも作れる!
という事はよ?
ラザニア作れるじゃないのっ!!
はたして。
「こ……コレは……!!」
うーまーいーぞー!!!
そりゃそうさ!
ホワイトソースにミートソース、チーズですもの!!
食の世界の三種の神器じゃろ!?
(違う?メンゴ!)
息子も食す。
「うまっ!」
を期待するつくね。
すると……
「〇〇、この平べったいのあんまり好きじゃ……お米にして欲しい」
ポソッ。
(イタリアの人に叱られたらいいのに)
フランスパンを焼いて思った事。
発酵して膨らんで……
その時によってまるで様子が違ってくる。
すっげぇ……
パン焼くのめっちゃ楽しい!
カレーパンを作って思った事。
確かに、美味しい。
が、こんな手間ひまかけて……
カレーパンひとつ200円やそこらで……
パン屋さん、すごっ!!
こんなの私、800円くらいもらわんとやってらんないわ。
そんな、まるでお料理上手になったかの如く振る舞う私。
「お腹すいたわ〜」
優雅な優雅な本日のお昼ご飯は……
サバ缶(の残り半分)&白米。
冬なのでレンジであっためるよ。
ボムっ!!
レンジのドアを開けると……
ぷ~んと漂うサバの香り。
上下左右、縦横無尽に散りばめられたサバの欠片。
まさに
PIECE OF A SABA !!
ど……
どーゆうこと?
堂珍さん、メンがイケ過ぎじゃない?
時を止める能力者なのかな……