見出し画像

詩|いのちの波紋



いのちの雫が雨粒みたいに降ってきて
夜の水面に小さな波紋をつくっていく
心臓はずっと真ん中にあったのだろうか
右手を胸の真ん中にあてて目を閉じる

この世界から消えたいと願う人がいて
かなしくなって何もかも無意味に思えた
できることなんか何もないことに絶望して
どうしようもなく怖くなって逃げ出した

無力さに絶望するなんてひとりよがりだね
最初から弱いものの塊でできた星なのに
弱いままでいのちを燃やし続けることは
時々孤独でさみしいけれど、とても美しいこと

永遠も絶対もないこの世界で
わたし達ができることといったら



いのちの波紋 / 月乃



傷ついたら何度でも休息をとって
心と身体の折り合いをつけていく  
永遠も絶対もない世界だからこそ
生きることの美しさったら♡

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集