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【雲の中の富士山を登った時の話・1日目⑩】七合目までの遠い道のり
こんにちは! 雲の中の富士山を登った月見里です!
小説も書いているので、ぜひ読んでみてください!
今までの記事は、こちらのマガジンにまとめてありますので、ぜひご覧ください!
前回6合目を出発したところから再開です!
前後左右上下
前回から相変わらずつづら折りを登っていきます。
何度も右に左にくねくねと曲がるので、目が回ってしまいそうです笑
単調すぎるので、時々曲がる地点で遠くを見ます。
綺麗になだらかな斜面になっています。やはり富士山は綺麗な円錐なのだと感じられました!
綺麗な斜面の様子に癒されて、元気をもらい、また登ります。
*
上を見ると、雲が深くて果てしなく感じられます。
しかし、逆に下を見てみるとどうなるかといいますと……
下が見えません……
もっと雲が濃くなると、
全く下が見えません。
自分が今までどれくらい登ってきたのかさえ分からなくなります。
上を見ても雲、下を見ても雲。
その時私は、さっきまで見上げていた雲の中に自分がいることに気がついて、なんだか神秘的な気分になりました。
まさしく今自分は、雲の中にいるのです。目の前が真っ白、というわけではないですが、数十メートルが四方八方見えない。細かい霧が視界を覆う。眼鏡に、スマホに張り付く。雲の中とは、そういう世界だったのです。
まるで、雲の上に自分がいるような錯覚を覚えました。山が雲の上に浮いていて、その山の上に自分がいるような感覚です。下の雲と上の雲でサンドイッチされているように思えました。風にあおられて疲れた体が揺れているものだから、よけいにその感覚に陥ってしまいます。
この光景は、雑誌かテレビで見た、月面や火星を思い出しました。大きな岩や砂利、赤茶の砂利。そして、流れる雲。
しばらく呆然としましたが、とりあえず、ひたすら登り続けることにしました。
音楽
そんなとき役立ったのは、音楽でした!
風が耳を切る音だけでひたすら登るのは気が狂ってしまいそうになります。
そんなとき音楽を聴けば、いくらかましになります。
しかし、登山では、降りてくる人に遭遇した時に挨拶をするのが礼儀です。実際、私もこの時はほとんど下山する人に遭遇しませんでしたが、2,3人の人とあいさつしました。
普通の耳に挿すイヤホンでは、外の音が聞こえなくなってしまいます。
そこで、私がおすすめするのは骨伝導イヤホンです!
私はこの中の一番安いモデルを持っていきましたが、十分でした!
防水なので小雨が降っても気になりませんでしたし、外の音が聞こえるので、挨拶の声も聞こえました!
また、耳を密閉するイヤホンだと、標高の高い富士山では、気圧でイヤホンが耳を悪くすると聞いたことがありますが、耳をふさがない骨伝導イヤホンなら問題ありません!
登った先に
しばらく進むと、再び山小屋が見えてきました。
それも、今回はかなり大きいです。
まるで僻地に住む少数民族の集落のようだと思ってしまいました。
しかし、ここから見えている山小屋のバルコニーや椅子で少し休める、と元気が出ました!
もうひと踏ん張りだ!
と思った矢先、その道を見ると……
ロープの張られた岩場が行く手を阻んでいました!
このアングルからはそんなに大したことがないように見えますが、
いざ登ってみると、結構な急こう配です。
なにより、階段と違って不規則な形なので登りづらいですし、どこに足をかけていいのかわからなくなります。探り探りで足を置いて力を入れて安全かどうかを確認してから登る、ということを繰り返して、登っていきました。
前回も言いましたが、やはり靴は登山用、特に、厚底でないとだめだと感じられました。
*
今回は以上となります。
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