私が私を殺してる
22.1108
いつも差を感じている。
理想と現実。他人と自分。
あの子と私。出来る私と出来ない私。
その差が大人になった今でもなくならない。
誰も自分自身からは逃れられない。
支えてくれる人も、救ってくれる人も
誰も私の代わりにはなってはくれない。
なれない。
残酷なのか希望なのか。
私はコミュニケーションが苦手で、
家族や仲のいい友人となら普通に話せても
職場でだったり、尊敬する人の前になると急に話せなくなってしまう。
失敗しないように、失礼のないように誤解のないようにすればするほど、話せなくなる。
不安や緊張やいろんな思いがこみ上げてきて思考停止してしまう。
ずっとそんな自分が嫌いで嫌いで、
苦しいほどに許せない。
全てから逃げたくなって、
知り合いが誰もいない行ったことのない場所に行ってしまいたくなる。海外でも国内でもいいから。
でもこの私はついて回る。
ずっと離れられない。
記憶喪失になったって、転生したって私の本質は変わらない。
問題は何も変わらない。
どこに居たって誰といても、
私は私で代われない、変われない。
何も出来ない私が、今の等身大の私であるなら
その自分から全てをやり直さないといけない。
そうじゃないと何も変えられないから。
できない自分を認めないと何も始まらないけど、
認めるのがすごく大変。
私も知らなかったような意地の悪いプライドが私を責めてくる。
「もっとできるはずだ。あきらめるな認めるな。認めなければまだ負けていない。他人が悪いんだ私じゃない。」
かわいそうな私。
負けを認めたら消えてなくなってしまう弱い弱い私。
負けを認めない痛い人に対しては、他人は冷たい態度を取るときがあるけど
負けを認めて頭を下げられる人には意外とみんな優しいよ。
私は出来ないんだ。それはもう逃れらえない事実で。
ただ出来ないだけで、悪いことじゃない。
出来ないという事実があるだけだよ。
何も問題はなかった。
いつでもここから始められる。
恥じることではない。
私の美しさは私が一番知っているから。