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短い言葉たち

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2021年11月の記事一覧

短歌二十首: 君さりぬ川辺寒さにつるひとり

短歌二十首: 君さりぬ川辺寒さにつるひとり


きみが帰ってきたから、夕残りに虚無の酒を買って一席を設ける。感染症の蔓延する世界では、昔よく行ったワインバーもフレンチも閉ざされている。ぼくが他の友を呼ぼうとすると、きみはさりげなくそれを受け流した

晴れ澄みて張れば散らない櫨の枝に霧したたりぬ虚酒夕席に

赤寂かカーテン上がり向こう辺のルッコラパセリ摘む白いゆび

或る夜はガラステラスに地は透けて飼い百舌鳥の声夜街に似たり

つみふえる多言

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