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決して忘れるな、われらの痛み
一連の報道を受け、悪夢のような政権にようやく終止符が打てる事実を知り、安堵した人は少なからずいることだろう。
だが、これで全てが終わるのではない。此処で安心している場合ではない。むしろ我々が向き合うべきは、これから訪れる時間なのだ。
真に向き合うべき問題は何なのか。一人一人が それらを理解しなければ、我々は再び、同じ窮地に立たされることを余儀無くされるであろう。いや下手すれば、今以上に事態は深刻な局面へと陥ってしまうことなるだろう。
少なくとも、国民の生活において完膚無きまでに爪痕を残した愚者の功罪を、皆忘れてはならない。
これまで日夜、テレビを中心に各媒体のメディアが一斉にオリンピックを報道し続ける中、水面下でどのような動きがされていたのか。日々、画面の前に釘付けとなっている大半の日本人は、その真実すら知る由もないだろう。
終戦から79年の歳月を経て「戦争放棄」の名の下、この国の平和というものは、未来に生き続ける国の為、懸命になった先人たちのおかげで今日まで保たれてきた。
にも関わらず、その敬意を自らの欲の為に蔑ろにして、再び火蓋を切ろうとしている輩は、残念ながら少なからず存在している。他人の命を顧みず、戦火に陥れようとする愚か者に対し、我々国民の命が天秤に掛けられようとしているのだ。
やがて、現実になろうとしている事実を前に、指を加えて待つ者など一人もいないと、この国の民の一人である私はそう願いたい。
だが、半世紀以上に渡って「平和」が保たれてきたことの副作用は重く、平穏な毎日を暮らす大半の者たちには、自らに変える意思はなくとも安寧の日々は訪れるものであると、いつの間にか刷り込まれていることに気がついたのだ。
そのうえで、人よりも何倍もの不器用さを抱えながら生き続ける身として、此れだけは言葉にして伝えなければならない。
次の時代も生きていたいと願うなら、それよりも自らが考え、成すべき事があるのではないか。汝は、人の云われた通りにしか動かないと虚勢を張っているつもりなのか。いつまで、目の前に映し出された一方的な情報に翻弄され、踊らされ続けているつもりなのか。
常に変化し続ける時代は、生き抜くための術や意志を持たない者を、いつまでも味方してくれるとは限らない。その保障ですら、何一つもない事を念頭に置かなくてはならない。
時として時代というのは、些細なことでも変化を拒む汝を滅ぼす敵として立ちはだかるのだ。何時でも誰かが汝を守ってくれている事を、心底烏滸がましいと見做した時、その命を蝕むまでに牙を剥く事態へとなりかねない。
知る権利や変える権利が、一人一人与えられているにも関わらず「自分は関係ない」などと放棄し続ける者たちに、これより先に平和など訪れることはないだろう。これより先も無知で居続けることは、表沙汰にならずとも一つの「罪」となることを覚えておかなくてはならない。
改めて、国民は決して忘れてならない。己の「富」と「名声」という名の欲望の為に君臨し、我々の生活を逼迫するまでに常に脅かし、数多の尊い命を奪い尽くした愚者による愚行を。
長きに渡り、骨の髄までしゃぶり付かせるようにして衰退させてきたこの国の長という名の売国奴に、幾度も同じ過ちを繰り返し続けさせてはならない。
誰よりも平和であり続けたいと願うのならば、汝らの手で変化する意思を持って切り開いていくのだ。そしてその身に叩き込み、思い知るのだ。すべてにおいて結果というのは、動かぬ者に決して掴む事ができないということを。
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