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双極症が秘めるエネルギーとその活かし方
はじめましての方は、はじめまして。こんにちは。森国司(モリクニツカサ)です。
双極症をはじめとした精神疾患で悩む方にとっての助けになりたいと考え、活動しています。
この記事では、双極症の人は情熱やエネルギーを秘めているという性質があるのではないかという観点について考察したいと思います。
双極症の人が秘めるエネルギー
双極症の人は軽躁もしくは躁という状態があらわれます。軽躁もしくは躁の状態になると例えば以下のような症状が出ます。
気分が高揚したり、怒りっぽくなったり、活動的になる
根拠なく自信満々になり、自己評価が高まる
ほとんど眠らなくても眠さや疲れを感じない
大きな声、早口で喋り続け、話さずにはいられない
考えがどんどん浮かび、話す内容がコロコロと変わる
困った結果につながりうる活動に熱中する
このままだと病気の「症状」とされるように問題のある行動の列挙にしか見えません。
ですが、これらをちょっと視点を変えてみるとどうなるでしょうか。
エネルギッシュに活動できる
自分自身に自身が持てる
活動量が長い
熱意をこめて話すことができる
多角的に物事をみることができる
集中力がある
ポジティブな表現に変えてみました。決して軽躁や躁の状態を肯定するわけではありませんが、その波を乗り切った人は上記のようなことを波がない普段の時も実施することができるポテンシャルを秘めているとも言えるのではないかと思っています。一度経験したことや感覚は再現性が高いと思いますし。
躁うつの波があるとはいっても、同じ人がやることです。できないことはそもそもどうやったって出来ない。そもそも、躁というもの自体が、その人にとってのゼロをイチにするのではなく、イチをヒャクにしている性質を持っているように思うのです。既にある性質が増幅される傾向が強いと思います。
私の場合も、普段から上記の1から6に性質上該当しているように思いますし、その特性を仕事の時にも活かすことができています。何事もものは捉えようだと思うので、どんな経験も前向きな解釈をして生きていきたいものです。
ポジティブにもとりうる特性だという話をしたところで、その中でも特に注目したいのが「エネルギー量の上限の高さ」です。
軽躁や躁の時に活動的になることができるということは、双極症の人は軽躁や躁の時の活動量やエネルギー量を上限とすることができているわけです。
後からうつの反動が来てしまうので、軽躁や躁になること自体を肯定したいわけではないのですが、瞬間風速的にエネルギーを出すことができているのは事実です。
エネルギーの矛先を社会への情熱へ
そのエネルギーのむき先を胸に秘めた情熱として意識することは、双極症の人にとってひとつの在り方なのではないかと考えます。
「自分にはいざとなったらものすごいエネルギーがある」
「このエネルギーの存在を、自分の中での秘めたる情熱やポテンシャルだと解釈しよう」
というような具合です。
そして、この情熱は社会を良くする方向に使った方が良いです。
こちらの記事でも紹介しましたが、双極症の人は、以下のような性質を持っているからです。
なんといっても「自他の境界がなく、あらゆる世界に対して心を開き、お漏らししたって、困った人を助ける」ようにできている生物なのです
エネルギーは外に向けましょう。外に向けるといっても色んなところで暴れるのではなく、自分の中で社会に対する貢献の在り方をこれでもかと考え、常に向き合い続けるのです。そして波がおさまっている時に着実に行動にうつしていくのです。
困った人を助けてしまう双極症の人は、躁の時のエネルギーのポテンシャルを活かして、自身を持って平常時も活動するといいと思います。
決して、軽躁や躁の時のほうが自分だなんて考えてはいけません。軽躁や躁の時は体質がいきすぎて出過ぎてしまっているのです。無理してしまうと後からくるうつの反動が大きくなってしまいます。
ハイになってしまう自分も自分として受け入れつつ、平常時は自分のポテンシャルを信じて、社会や他者への貢献を軸に生き方と向き合うといいのです。
自分の場合は、この傾向が極端に出ているタイプだと思います。
経営者として会社や事業という手段を通じて、いかにして社会やユーザーの皆さまに貢献するかに向き合い続けていました。熱量も豊富で、かなりビジョナリーなタイプとして活動していました。
経営者ではない今も、基本的に自分がいかに社会に貢献するかについて意識がいきます。今現在は、こうして双極症などの同じ苦しみを持つ方に少しでも貢献すべく、日々発信活動に勤しんでいます。
おわりに
双極症によって辛いことは本当に多くあります。ですが、だからといって前向きに捉えてはいけないという理由にはなりません。私は双極症の人には、そうではない人にはない特性やポテンシャルが必ずあると信じています。
うまく躁うつの波を乗りこなし、双極症の特性やポテンシャルを活かして幸せに生きる人が、一人でも増えることを願っています。
願わくば、この記事がその一助となれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。