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じょーじ
2024年7月30日 16:41
僕も秘密基地を作ろうと思った。先日の「秘密基地騒動」を経て、ぐるぐると考えが巡った。しかし、考えても考えても、どうしたらよかったのか、どうすればよいのか、わからなかった。それならいっそ、僕も渦中に入ろうと思った。共にいる娘がまだ幼いので、彼らのように山の斜面に作ることはできない。しかし、山の中には作りたい。と、いうことで、フェンスの向こう側の斜面になる直前、少し平らになっている
2024年7月25日 02:18
冬の入り口に立った公園は静かだった。もう砂場にも、公園にも、あんまり草は生えていない。砂場で大きめの山を作ってその上に座って空を見る。その時、フェンスの奥の山の中で、影がサササッと動いた。「ぬぬ?!」なんだあれは?バッと立ち上がって、ダッと駆けていって、ソローっと覗いてみる。そこには素晴らしい「家」があった。秘密基地だ、、、!落ちていた木が丁寧に組み合わされている。そ
2024年7月23日 16:06
僕を除く4人は、水を得た魚のように、売り場を獲得していった。てっぺいは、あのタバコ屋や、文房具屋にも置いてもらっていた。スーパーやコンビニなどの、いわゆる「ちゃんとしたところ」には断られたらしい。挑んだことがすごいと思うけど。テツ、シュン、ダイチの活躍も凄まじかった。元々、行動範囲が広く、知っている駄菓子屋も多い。またポケモンカードネットワークというものが存在し、その範囲は隣町のま
2024年7月18日 19:40
骨組みだけで屋根のない、赤レンガのスペースにあるベンチに、少女が僕から1.5メートルあけて座る。いつもは何人かと共に行動をする彼女だが、皆が早めに帰ったために、夕暮れ時に一人だった。僕は画材を片付けつつ、彼女に話しかけた。「よう、一人やん」「はぁ? うるさいわ!」そんなふうにツンツンしている彼女である。僕に対しては、触れるものみな傷つける、といった感じなのだ。カチャカチャ
2024年7月16日 15:10
中学校には小学校の倍の人がいた。二つの小学校から来るのである。しかし、半分は小学校から知っている顔だ。中学受験で減ってはいるが。『えんぴつけずり』の弟子たちは、中学でもやかましかった。すでに自分の家かのようだ。もう一つの小学校、北小の人たちの中心グループともすでに仲良さそうである。やはりすごい。てっぺいは相変わらずマイペースで、相変わらず浮いている。改めて集団の中で見る
2024年7月11日 08:33
夏を乗り越えて過ごしやすい秋になった。その頃、僕は長年の夢だった、油絵を始めた。夏休みの前あたりの僕の誕生日に、母が油絵セットを買ってくれた。30歳の誕生日である。妻は驚いていた。まあくれるというのだから、ありがたい。気温が下がって、蚊がいなくなった頃、「そうだ、公園で描こう」と、また閃いてしまった。馬鹿でかいキャンバスに、油絵を描くのが夢だったんだ。馬鹿でかいとは言え
2024年7月10日 01:28
おっちゃんは不労所得が嫌いらしい。「働いた分、お金をもらう。 働かんと儲かったらそれは搾取や。友達やない」鍬を横においてまっすぐな目で言った。「え、でも、いろいろタダでもらってるやん。 あれはおっちゃんが助けたからやろ? それって報酬じゃないん?」てっぺいがツッコむ。「ちゃう。あれに義務はないやろ。 あれは善意で友情や。 働いた分の報酬はもうもろとる」確かにてっぺいも、勝
2024年7月6日 00:30
実は僕は英語ができる。昔、一年弱、アメリカに行ったのだ。そのときも、何か立ち止まりたくって急に決めた。この時から何かを抱えてたのだ。英語を学びたいというのを口実にして、社会人になる前に一年ぐらい「遊び」の期間を作ろうとした。決めてから色々と調べて(調べてもらって)、格安で行けることになったのだ。大学を一年休学して(公立だからタダなのである)、ビザを取得して、大学に申請して、カリフ
2024年7月5日 10:39
泊まるのに必要なものをすべて与えて、てっぺいと部屋に入った。こんなことは初めてだ。友達も、友達が泊まりに来るのも、実はてっぺいが初めてなのだ。ママは張り切って豪勢なご飯を出した。てっぺいはガツガツと全部たいらげた。ママは嬉しそうだった。てっぺいも幸せそうだった。そうかてっぺいのお母さんは、、、いやいや、そんなこと、勝手に考えるのは失礼か。しかし、てっぺいがいつもより甘え
2024年7月3日 08:11
ラジオ体操の終わりの日、BBQをしようと言った。子どもたち、大歓喜。嬉しい。しかし、問題は保護者である。もちろん怪しい。一人の保護者の誤解は解けたが、一人がそうということは大多数がそうだということだ。子どもたちが来たいと思っても、それは難しい。難しくあるべきだ。でもBBQはしたい。したいんだ。だって、一緒に飯を食うって、めっちゃいいやん!素敵やん!それにこのラジオ体操で
2024年7月1日 08:51
膨大な量の無駄な文字列を書き上げた後、「対等になるために、、、」と、つぶやいて僕は気付いた。僕もてっぺいも対等でいたかったのだ。僕らの仲間を客にしたくなかった。お金を取るとはそういうことだと。しかしそれは本当に対等か?ママが言った通り、狩猟を教えたら、解体を教えたりすることは本来、人件費がかかることだ。僕らはタダでやってもらったけど、一日だけだし、おっちゃんが売った恩からやって