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昼下がりに感じてしまう、この寂しさの正体とは。
知らない土地に移住してから50日ほどが経った。
一緒に住んでいる人がいて孤独を感じることはないんだけど、ふとした瞬間に地元の友達や学生時代の友達に会いたいな〜と思うことが増えた。最近連絡は取れてないけど、元気にしているのかな、仕事順調なのかな。そんな誰かを考えることが増えたのは、やはりどこか寂しさを感じている自分がいるのかもしれない。
自由に動きにくいご時世を言い訳に、地元には帰っていないし、移住先に友達もいない。時々アルバイトに行って人には会うけど、もう少し気楽に話ができる人に会いたいと感じてしまう。暇な時に「今から会おう!」ができていた学生時代とは違い、社会人になると基本的に平日は仕事をしている子が多い。私とは生活リズムが違う。平日の午後、家で独り寂しさに襲われる瞬間をこたつの中で味わう。
時々、彼を羨ましく思うことがある。
仕事終わりにサクッと会える友達がいて、休日はスポーツをするために仲間を集めて、困ったことがあれば実家にもすぐに帰ることができる。私を気遣い、輪に入れてくれることも多いけど結局、私は引き立て役。主役にはなれないし、ならなくていい場所。
地元トーク、スポーツネタ、そんな楽しそうに話せる友達が近くに居ていいな〜って。
せっかく独り孤独に、心も身体も荒んでいた生活から脱却できたにも関わらず、次から次へと求めてしまう。今はすごく幸せで小さな頃から求めていた生活を実現しているのに。
そう言えば、小学生の頃からずっとコンプレックスがあった。自分の能力も見た目も。今よりももっと自己肯定感が低く、周りの子たちを羨ましがってばかり。それに近づけないのも悔しくて。
そんな自分が嫌いだったから、中学、高校、大学と環境が変わる度にコンプレックスを解消できるように努力していた。中学生までの私を知っている人と会うのは今でも少し怖い。あの頃と大きく変わっているから。大人になったら、過去の私を知らない人たちと新しい人生を歩みたいって思っていた。
そう願っていたことは実現できているし、自己肯定感が低かったコンプレックスも今では笑い話。手に入れたい物は、手に入れてきたけど、結局大切なのって友達だと気づいた。SNSで繋がれる時代で良かったと思う反面、対面で会える機会を失っているような気にもなって複雑な気持ち。
過去も今も温かく受け入れてくれて、困った時には助け合える友達。そんな人たちが側にいて欲しいなと思う。そんな昼下がり。
ずっと、ずっと、ないものねだり。
新しい環境でも、新しい関係を築けたら良いのにな。
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