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【中日ドラゴンズ】立浪監督お疲れ様でした

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

名古屋で生まれ育ち、中日ドラゴンズを応援して20年近く。
ドラゴンズを3年間率いた立浪監督が退任されることとなりました。


・とてつもない期待感!も昔の話に…

立浪監督就任が発表された2021年10月。名古屋は湧きました。
「ミスタードラゴンズ」と呼ばれ、22年間ドラゴンズ一筋でプレーした立浪監督。
僕がプロ野球を見始めた頃には、すでにレギュラーではなく「代打の切り札」としての出場がほとんどでしたが、勝負強いバッティングを何度も見させていただきました。

そして、なんといっても「代打立浪」がコールされた際の大歓声は今でも忘れられません。

引退後すぐから監督待望論が根強くあった中、引退から13年越しでの監督就任に、特に全盛期を知る40~50代の方の期待感はとてつもないものがありました。

就任会見での「打つ方は必ずなんとかします」との言葉には大きな夢を抱いていたなぁ…。

・どんなチームを作りたいか?最後まで分からなかった

強いチームには必ずカラーがあります。
落合監督時代には「守り勝つ野球」を掲げ、広いナゴヤドームが本拠地であることを逆手に取り、センターラインを中心にチーム作りが行われました。

また、就任後すぐに選手たちに
「三拍子そろった選手でなくて良いから、自分が得意なものを伸ばせばよい」と語ったそうです。

3年間の立浪ドラゴンズはどうだったでしょうか。
スタメンを見ても、打順・守備位置は日替わり。
前日クリーンナップを任された選手が翌日にはスタメンを外れることもざらにありました。

ある程度の成績を残しても数試合結果が出なければスタメンを外される選手も。
毎日求められることも、守備位置も変わるし、そもそもスタメンかどうかも分からない。

これでは中々腰を据えた戦いは出来ないのではと思いました。

守備を重視したスタメンの日もあれば、完全に攻撃に振り切ったスタメンの日もあり、年間を通じて失点を抑えたいのか、得点を伸ばしたいのか、チームとしての目指すカラーが伝わってきませんでした..。

・適材適所の選手起用が見たかった

スタメンだけでなく、中継ぎや代打の序列もバラバラで、どの選手になんの役割を与えたいのか最後まではっきりしない印象でした。

ビハインドでも勝ちパターンの投手を使ったり、代打の優先順位もよく分からなかったり。
「適材適所」でいえば、試合中盤からは落合監督がおっしゃっていた「得意なものを持っている選手」が勝敗を分けることも。

代打・代走・守備固め・左殺しのリリーフ。
一芸に秀でた選手こそ大事な場面で輝くもの。

特に、高い守備・走塁力を誇る後藤選手・加藤選手が代打で積極的に起用されていたのはよく分かりませんでした。

そして、なんといっても適材適所の起用が見たかったのはビシエド選手ではないでしょうか。
確かに、全盛期ほどの動きではないにしろ今年のチーム状況ならもう少し輝ける場所があったはず。

長年チームを支えた功労者が、気持ちよくない形で他球団移籍の話が出ていているこの状況は非常に残念です。

・チームをなんとかしたい気持ちは伝わってきたが…

岡林選手、細川選手、高橋投手など立浪監督のもとで一本立ちした選手も沢山います。
時に批判を浴びながらも、レギュラークラスのトレードまで断行してなんとか若い力を伸ばそうとの気持ちは伝わってました。
村松選手・田中幹也選手・福永選手のドラフト同期組はレギュラーまであと一歩の状態まで来ています。
ただ、その思いが勝ちに繋がりませんでした。
退任発表に際して発表された選手たちのコメントからは、立浪監督を慕うコメントも。

プロ野球の監督は夜も眠れないほどの激務と聞きます。
私たちファンの何十倍・何百倍も悔しい思いを抱いた3年間だったと思います。

勝てなかったし、納得いかない采配も沢山ありました。

それでも、ファンには想像もつかないような激務を3年間こなし、ドラゴンズを率いて下さった事実は変わりません。

3年間お疲れ様でした。

・本気のチーム改革を

さて、来シーズン誰がチームを率いるのかは分かりません。
ただ、誰がなっても一つ言えるのは本気で、ゼロから勝ちに行かなければこのチームの浮上はありません。

もう10年以上CSにすら出れていません。
よく「中日は守りのチーム」と言われますが、現状先発陣はコマ不足で中継ぎ陣も今年はかなりの登板数を重ねました。

先発投手陣の再建から始めなければならない来シーズン。
想像以上に過酷な状態からのスタートとなります。

ファンの願いはただ一つ。
強いドラゴンズが見たいんです!!
一年で激変するほど甘くない世界であることはファンも理解しています。

ここまで付き合ってきた長い暗黒期。
抜け出すまで応援し続ける覚悟はみな出来ているはず。

強いドラゴンズにもう一度なるために。
本気のチーム改革を期待します。


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三輪浩朔(みわこうさく)@コーヒーショップLaughter(京都)
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