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【カフェ営業記】アフォガートは思い出の味
僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。
ここ数日の京都は猛烈な暑さに襲われています。
外の出るのも億劫になる暑さですが、その暑さの中でもひんやり一休みしてもらえるようにと夏季限定メニューを作りました。
その一つが「アフォガート」
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バニラアイスにエスプレッソをかけて味わうもので、イタリア語ではaffogato「溺れた」という意味で、バニラアイスがコーヒーに溺れているように見えることからついた名称だといわれています。
通常はエスプレッソをかけるアフォガートですが、Laughterでは自家製のコーヒーシロップをかけてご提供しています。
コーヒーシロップは深煎りのコーヒーを濃いめに抽出し、砂糖を加えたもの。
シロップとバニラアイスのコンビネーションがまぁ最高で。
ただコーヒーの苦味だけじゃなくて、キャラメルのような甘さがあって。
エスプレッソをかけるよりも更に美味しくなってます。日本一のアフォガートといっても過言ではないと思います。まじで。
このアフォガート、実は思い出の詰まったもので…。
大学在学中に会社を立ち上げ、コーヒー豆の販売を始めたんですが、当時は固定店を持っておらず、通販やイベント出店で売り上げを立てていました。
しかし、そんなに沢山の量が売れるわけでは無いのでどうしても売れ残ってしまう豆が出てきます。
せっかく作った商品だし、ごみ箱に捨てるのは悔しいので自分たちで飲んだり、友人に振る舞ったりしていたんですが、
「何か他に活用法はないかな~」とネットで見つけたのがコーヒーシロップにするという手段でした。
実験的に作って、バニラアイスにかけてみたら…。
これがめちゃくちゃ美味い!!
当時シェアハウスに住んでいたんですが、住民の皆にも大好評!
初めて作った日は、ボックスアイスが一瞬で無くなりました。
その後、誕生日パーティーや新しい住人が来た時など、みんなが集まった時の〆のデザートとしてアフォガートがすっかり定着。
ひとしきりご飯とお酒を楽しんで一段落してきた頃にコーヒーシロップを作り始めるのがルーティーンになりました。
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ちなみに、僕が住んでいたシェアハウスは完全個室が無く全部屋がドミトリースタイル。最大10人まで入居可能で、テレビもない環境で本当の家族のような濃密な時間を過ごしました。
楽しいことも沢山あったし、冷蔵庫に賞味期限切れのお惣菜が残ってる!とか、今日のゴミ出しが出来てない!とか。本当の家族みたいなもめ事もありました。
でも、僕にとっては人生の中で忘れられない大切な時間です。
そんなシェアハウスでの濃密な日々を思い出すのがこのアフォガートなのです。
とにかくめちゃくちゃ美味いので、ぜひ一度ご賞味いただければ嬉しいです~。
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