ネガティブな自分もポジティブな自分も、自分。
心のなかの監視員
適応障害と診断されてから、自分のことを知るために認知行動療法をおこなった。
認知行動療法とは、自分の考え方の癖を知って、悪影響を与えている捉え方と矯正するためものだ。実際これをやってみて、自分の苦手要因を知ることができたからとても効果があると思う。見えない敵に対処はできないから。
(過去の実体験を思い出しながら実践するので、ある程度過去に向き合えるようになってからトライすることをおすすめする。)
ワークの中で、私は、白黒思考が強いこと、すべき思考、過大評価・過小評価をする傾向が強いことがわかった。昔から心のなかに監視員がいるような、不思議な感覚があったのはこれか、と思った。
「こんなに時間があったのに時間があって、生産性これだけ?」
「調子に乗るな、驕るな」
「こんなところで立ち止まっていてどうする」
「みんなこれくらい余裕でやっている」
「幸せになってはいけない」
監視員はこんなセリフが好きで、よく私に言う。言われた私がなにくそ精神で頑張ることを知っているから。
認知行動療法をやって改めて、私の心のなかの監視員は敵だと思うようになった。
そして、敵が見えた私は、徹底的に監視員を撲滅しようとポジティブに言い換える努力を始めた。
これで生まれ変われると思った。
でも、やり続けていくうちに心がまたしんどくなってきた。
ネガティブな自分も受け入れる
リワークのプログラムの中で、言われた一言。
「ネガティブな自分も、ポジティブな自分も、自分。思っていることを認めてあげる。受け入れることが第一歩。」
水を浴びた気分だった。
私の中にいる監視員を私は追放しようとしていた。
違う。監視員もいて、ポジティブでいたい自分もいて、私なのだ。
どちらも立派な自分の感情なのだ。
監視員とどう向き合うか
思い返せば、監視員の言葉があったから乗り越えられた出来事がたくさんある。
今までは一つの側面だけで監視員を否定して追放しようとしていたが、
一番大切なことは、監視員を一人にすることじゃない。
監視員と一緒に、目の前の現実に向かっていくこと。
まだまだ試行錯誤中だけど、ようやく自分に向き合う指針が見えてきた気がした。
ここ最近気づいた、大事なこと。
監視員は敵じゃない。
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