デイヴ・アスプリーに勧められたので『人生を変えるモーニングメソッド』を読んでみた。
2度死んだ人間の言葉には説得力がある
デイヴ・アスプリーの『超ライフハック』でオススメされていた『人生を変えるモーニングメソッド』を購入していたのが届いたので早速読む。速い人なら1時間くらいで読めると思う。読んでるそばからやる気が出てくる本だ。
あなたの成功のレベルが人間としての成功のレベルを超えることはめったにない。なぜなら成功は、あなたの人間としてのレベルが引き寄せるものだからだ。
この言葉は著者ハル・エルロッドのオリジナルではない。彼が影響を受けたジム・ローンと言う人の言葉だ。ハルが、いいと思った部分には直接線を引いたり、思ったことを書き込めというので、本に直接赤鉛筆で線を書き入れた。最初の一本はなんだかドキドキしたけど、そのあとはもう平気。いいなと思うところに自由に線を書き入れた。もちろんこの言葉も赤鉛筆で四角く囲った。
ハルは、2度死んでいる。一度は肉体的に、そして二度目は経済的、そして精神的に。一度目の死は彼がまだ20歳の時、時速110キロで車に激突され、心肺停止の状態となり、文字通り死んだ。しかし緊急医療隊の努力により、6分後に奇跡的に息を吹き返した。その時の描写が生々しい。
2台の車の金属フレームが悲鳴のような音をたててねじ切れ、マスタングのエアバッグがものすごい勢いでふくらみ、僕と恋人は意識を失った。時速70マイル で移動していた僕の脳が前頭骨に衝突し、前頭葉を構成する脳組織の多くが破壊された。
衝撃によってマスタングの後尾が右側に突き出し、僕の運転席側のドアに、避けきれなかった後続の車が衝突した。
16歳が運転するサターンのセダン車が時速70マイルで突っ込み、運転席のドアが僕の左半身にめり込んだ。ルーフの金属素材のフレームが歪んで頭に刺さり、頭蓋骨がぱっくり割けて左耳が切断寸前。左眼球の眼窩がつぶれて眼球が支えを失い、左前腕の橈骨が折れて肘が砕け、割れた上腕骨が二頭筋をめがけて皮膚を突き破った。
そこからビジネスに復帰し、当時働いていた会社でベストセールスパーソンになり、独立してコーチングを生業とし始めたが、2007年に発生した世界金融危機でビジネス環境が悪化、多額の負債を抱え、経済的かつ精神的に死を迎えた。それが2度目の死だ。
そんな 2度の死から立ち上がる中で編み出したのがこのモーニングメソッドだ。そのきっかけは、朝のランニングを勧められて嫌がる彼にむけて彼の友人が言ったこの言葉だ。
「どっちの方が嫌いなんだ?走るのと、現状の人生と。」
もちろんここにも僕は赤線を引いた。
この言葉でハルは目が覚め、朝早起きして嫌いなランニングを始めた。そしてこれがモーニングメソッドの基礎となっていく。
モーニングメソッドの仕組み
この本を読み始めた時、「モーニングメソッド」というくらいだから、X時に起きなきゃダメ!と指示されるのかと心の中で恐れていた。でもそんなことはなかった。モーニングメソッド自体は通常60分かかるので、基本的にはいつもより1時間早く起きればいい。でもそれをやり始めると、それがすごく効果を発揮するものだから、みんなどんどん早起きになっていくらしい。
著者のハルが言うモーニングメソッドは以下の通りだ(カッコの中は僕がつけた日本語訳)。
・サイレンス(静けさの中に身を置くこと。瞑想など):5分
・アファーメーション(自己肯定すること):5分
・イメージング(想像すること):5分
・リーディング(読むこと):20分
・ライティング(書くこと):5分
・エクササイズ(運動すること):20分
ちなみに忙しい時用に6分版も用意されている(それぞれ1分ずつ行う)。このメソッドを行うことで、毎朝の早起きが子どもの頃のクリスマスの朝のようにワクワク楽しくなるという。本当か!?
自分の過去は自分の未来とは違う
やってみないとわからない。早速明日の朝から早起きしてやってみようと思う。そしてもし目覚まし時計のスヌーズボタンを押しそうになったら、赤線を引いたこの言葉を思い出そうと思う。
あなたが思うこと、選ぶこと、行動することが、「あなたの今後の姿」を形づくり、最終的には人生のクオリティを決定することになる
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