フリーランスだけど、起業について学び直している
2019年3月に公務員を退職して、4月に開業届を提出しました。フリーランスになってもうすぐ5年目。今頃になって
「私、このままで良い??」
と思い始め、学び直し中です。起業や副業の始め方のような本も読んでいます。
藤井孝一さんの『大人の週末起業』は、定年が見えてきた50代向けに週末起業の始め方を解説した本です。
定年後のこと、考えていますか?
50代のビジネスマンの皆さまは、そろそろ見えてきた定年後のことを考えていますか?
中には「定年」がない企業に勤務されているかたもいるあもしれませんが、多くの方は「定年」、あるは60歳前後で仕事が変わるという変化を経験するのではないかと思います。
「目の前の仕事で忙しいので、先のことなんて考えられない。」
「まあ、その時になればなんとかなるでしょう。」
など、様々な意見がありそうです。
もしかしたら、「何とかなる」かもしれません。
公務員を早期退職した私個人の経験から言わせてもらえば、組織に頼らず、自力で稼ぐための準備は、とにかく早めに考えて、動いてみて、準備しておくのが良いです。そうすることで、「こんなはずじゃなかった……。」を避けることができると思います。
『大人の週末起業』は、タイトルのとおり、「アラフィフ世代のビジネスマンが、今までの自分のスキルを生かして週末起業をするにはどうしたらよいか」の方法や手順を解説した本です。タイトルや内容は「週末起業」ですが、もしかしたら「副業・複業」と置き換えるとしっくりくる方もいるかもしれません。
著者はプロローグで、この本をアラフィフ世代だけではなく、30代、40代の若い世代にも読んで欲しいと述べています。もしかしたら、この本の内容は、人によって、特に、若い世代にとっては「そんなの、知ってるよ。」と思うかもしれません。でも、大部分のアラフィフ世代のビジネスマンには役立つ内容だと思いました。
まずは、自己分析・自分の棚卸し
絶対にやっておいた方がよいのが「自己分析・自分の棚卸し」です。
これは、コンサルティングを受けると必ず実施することですが、「自分がどういうことをしてきたのか」「何ができるのか」「どういうことに関心があるのか」など、自分で自分のことがわかっていない場合がほとんどです。私自身もそうでした。
この本では、自分に向く起業ネタを見つける方法として「自分年表シート」を書くことをすすめています。
まとまった時間を確保して、手を動かして「自分年表シート」書き出していきます。書きながら思いついたり、気づくことがありますし、書き出したものを俯瞰して見ることで、新たな気づきが生まれるかもしれません。自分を客観的に観ながら経歴を書き出して、自分の強み、特技、好きなこと、セールスポイントなどを見つけ出すのです。
(詳しいやり方は、p.124~の「自分の年表を作る」をご参照ください。)
この作業をした後で、「自分が何ができるか」を相手に伝えるためのプロフィールを作ります。
そして、情報発信をします。
この本では、情報発信の手段としてブログをすすめていますが、noteでも良いと思います。ブログを始める手順やブログ記事のテーマの見つけ方など、情報発信の初心者向けにわかりやすくまとまっていると思いました。
できることから始めてみる
「でも、週末起業するにしても、副業をするにしても、どうしたらいいかわからない……。」
と言われそうです。さらに、
「自分が何ができるかわからない。」
「うまくいくかわからない。」
「やり方がわからない。」
「うち、副業禁止なんだけど……。」
「仕事が忙しくて、副業なんてムリムリ。」
など、やらない(できない)理由はすぐに、いくつも出てきます。
ただ、本業で給料をもらっているからこそ、チャレンジできるとも思うのです。
私自身、公務員だったので副業禁止でしたが、仕事の後や休みの日にセミナーに通ったりはしていました。でも、今になって、フリーランスになる前にもっと勉強をして、戦略を立てておけばよかったと反省しています。
勤務先によっては、「副業禁止」かもしれませんが、もし可能であれば、定年前に副業(複業)にチャレンジしてみるのが良いかもしれません。
副業禁止だとしても、自分が何ができるかを考えたり、ヒントを得るためにセミナーに通ったり、将来に生かす資格をとる勉強をしたり、プロボノで活動するとか、できることがあります。
私自身はフリーランスなので、この本が想定している読者ではないのかもしれませんが、参考になる箇所も多かったと思います。
需要が多いからか、定年後の生き方や企業などを指南した本やweb記事はたくさんあります。中には、極端に悲観的な内容のものや、読んでいて「?」というものもあります。情報は正しく選んで参考にしたいですね。
現在、遅ればせながら『LIFE SHIFT』を読んでいます。
「定年=引退」ではなくなっている現状に、私たちはきちんと向き合う必要があるのでは、と感じています。