Toru Shirakawa Novels

著者略歴 1978年生。国立大学卒。企業でコンプライアンス等を経験の後、小説家として活動。東京都在住。 公式サイト:https://torushirakawa.weebly.com/ 掲載されたコンテンツの著作権は白川透にあります。AIを使用したものにはその旨を表記しております。

Toru Shirakawa Novels

著者略歴 1978年生。国立大学卒。企業でコンプライアンス等を経験の後、小説家として活動。東京都在住。 公式サイト:https://torushirakawa.weebly.com/ 掲載されたコンテンツの著作権は白川透にあります。AIを使用したものにはその旨を表記しております。

マガジン

  • 白川透の「時代のツボ」

    浮世を離れた白川透が、現世の様々な出来事に岡目八目的コメントをするマガジンです。これを読まれると東ノ国神話・旒 - A Lost Myth in Far East - の先がバレますので有料化してあります。白川透に寄付したい人などもぜひどうぞ。 マガジンの表紙はAdobe Fireflyを使用して制作しました。

  • - A Lost Myth in Far East -

    東ノ国神話・旒 - A Lost Myth in Far East - のサブストーリー集です。 ——内容紹介—— 現代の社会問題をこころで読む。大人も楽しめるファンタジー。 近代日本の並行世界「東ノ国」を舞台に、個性的な登場キャラクターが現実に叫ばれる様々な主張で戦う。 ヒューマンドラマ、ミステリー、恋愛、冒険など、複数のジャンルを収録。一話完結。 公式サイトはこちら! https://torushirakawa.weebly.com/3033324029368792031621697.html 注意事項: この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。いずれも期間限定公開になります。本文にAIは使用しておりません。

最近の記事

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美の女神とゾンビ - the first contact -

前編  東ノ国で発生したゾンビは国民の注目の的となった。研究チームの発表したプレゼンテーションの一部は切り抜かれ、様々なメディアによって報道された。  その内容は次の通りである。  東ノ国型ゾンビ(Z−FE型)の特徴 ・ウィルスや細菌等の感染やその他の病気によって発生したものではない。 ・人間を捕食することで、身体を変異または増殖させる。 ・人間のような脳を持たないが、一定の知性と信条を持つ。 ・美しいものを見ると激昂する。 ・強い物理的衝撃を受けると汚泥状に変化して

    • パワハラという業務上ロスの解消

      誰もがパワハラを避けたい  最近はパワハラ規制の動きが強い。勿論暴力などは論外だが、仕事の中で予期せず起きてしまったパワハラというものもあり、それで仕事が止まるのだから、これは労使双方にとって不幸な出来事といえる。  確かにパワハラで悩まされる人はいる。かといって、上司が部下に必要な指導ができないというのも困る。この点どう解決するか、悩める管理職は少なくないだろう。  この記事では、パワハラのうち、過大な業務負担を課すこと、そしてそれが業務の停止や遅延につながることを一

      ¥100
      • セシルへ 父のこと

        波の音は、 大空に吸い込まれ、 私の身体に溶けた。 そう書かれた日記の表紙は少したわんでいた。長く海風にさらされたからだそうだ-------------------------- ・ ・ ・ 一面の大海原を背に、ぽつりと浮かんだ一艘の客船から、一人の男を乗せた水上バイクが経とうとしている。客船の甲板からは、2人の乗組員が手を振っている。男は水上バイクから、手を振ってこれに応じた。  客船はこれから本土に帰ることになっている。  この予定を伝えた同僚からは「南国リ

        • 華厳が東ノ国の経済を憂う

          10月28日(土) 東ノ国 神界 朝日の登りかける頃、神界に響くほどの大きな物音で目を覚ました迦琉は、物音のした場所へと駆け付けた。そこは富を司る女神、華厳の部屋であった。 「おばさんどうしたの!大丈夫?」 間もなく部屋の扉が開くと、そこには仁王立ちする華厳の姿がある。部屋のあちこちには物が散乱していた。 迦琉がその形相を前に立ちすくむ。 「どういうことか説明しなさい。」 華厳はそう言って釈明を求めた。 「は…い?」 迦琉は驚いた表情のまま、口角を不自然に釣り上げた

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        美の女神とゾンビ - the first contact -

        マガジン

        • 白川透の「時代のツボ」
          1本
        • - A Lost Myth in Far East -
          11本

        記事

          彼の境界 —妖怪 鞍下倫の怪—

                刻光と迦琉         大理石の床が続いた長い廊下。  法服を羽織った男が、女の子から何かを聞かれている。  法服の男が言った。 「あいつは、何でも分けたがる。」  女の子が言った。 「区別することは物事を理解することの始まり、って習ったよ?」 「あいつは、分けられるものとそうでないものの区別が付いていない。」  男の名前は刻光《コッコウ》。神の世界の裁判官を務める。  女の子の名前は迦琉《カル》。神の世界の見習いだ。 「それはもしかして…、妖怪だね。

          彼の境界 —妖怪 鞍下倫の怪—

          人新世の夜に

           東ノ国、夏。  息子の夏休みに合わせて、僕らは家族3人でカブトムシを取りに来た。家族3人とは、僕と妻、そして息子の3人。場所は、車で3時間ほどのところにある山林で、そこに設けられたキャンプ場に2泊する予定を立てている。 —————夜には懐中電灯を片手に、昼間のうちに仕掛けたカブトムシ用の罠を見に行く。そして結果は実り、なんとカブトムシの1匹を捕まえることに大成功したのだ。  息子が嬉しそうに言った。 「決めた。僕、カブトムシになる!」 「何言ってるのケンちゃん。気持

          東ノ国に混乱が訪れた理由

          東ノ国に狂気が溢れた。 始まりは、言葉別れし者共か。現在、泥湖に鼬の潜る様相。 以下、妖魔の攻撃につき記す。混乱の理由に係る。 (1)ドッペルネッツァ  一つの現象を説明する論理は無数にある。其々が対論を成すとき、双方を構成する論理は膨大となるが、東ノ国においては、個人が全体を把握することのできない状態になっていたことから、個の人間はその対抗を検知することができなかった。其々の世界では、厳密な意味では因果は決して結ばず、人々は相互に、同じ世界に存在しながら解することのできぬ

          東ノ国に混乱が訪れた理由

          登場する神と世界

          ◇登場する世界 人間界・・人間の住む世界。「東ノ国」と呼ばれる。 神界・・・神の住む世界。 魔界・・・悪魔や妖怪の住む世界。 ◇登場人物 修迦 シュウカ  Shuka 天相修迦真神《テンソシュウカシンノカミ》  愛と平和を司る神。白髭を蓄えた老人の姿。神界の統率者。 刻光 コッコウ Kokko 刻司光顕神《コクシコウゲンノカミ》  正義と時間を司る神。悪魔や妖怪の起こした事件の裁判を行う。老齢男性の姿。滅多に感情を表に出さない。能力は神のなかで最も大きい。 命琉 メ

          登場する神と世界

          びひ【美否】〔名〕

          1.美しいこととそうでないこと。 2.美を否定すること。

          びひ【美否】〔名〕

          神法 第一条

          神は、全ての人間を幸せにしなければならない

          はじめに 〜女神からのご挨拶〜

          はじめまして。 雪柊(ユウシュ)と申します。 あなたは神様の存在を信じていますか? 世界にはいろんな神様がいますよね。 私たちは、そんな神様の偉大な教えから生まれた神です。 まだまだ未熟者なんですけど。 私たちは今、神の世界「神界」に住んでいます。 そして見守るのは東ノ国。 あなたの国にとても良く似た国なんですよ。 悪を退治したり、 人間を助けたり、 時には人間が大活躍したり、 そして、 泣いたり、笑ったり、色々なことが起きます。 この物語の舞台になるのは近代の社会で

          はじめに 〜女神からのご挨拶〜

          湯取温泉音頭

          1. ついに 見つけた この秘湯 その名も 湯取温泉よ 家を 出たらば 目の前に 浸かれば 浮世の 記憶飛ぶ この世は 温泉 ああ最高 誰ぞ 堀りしか 我知らぬ されど 温泉 ああ最高 ヨイ ヨイ この湯を 取れば いかほどか 元より 全て 只のもの 取るなと 叱る 人あれど 何糞 我等 負けやせん いずれ 我こそ 桃太郎 夢見た 泉の 湯取るまで 2. ついに 見つけた この秘湯 その名も 湯取温泉よ 幻と 言う人 いれど 我見たり 永遠に 湧きだす こと信じ

          AIは此の岸へ行き着き

                コードネーム 「おいシンジ。」  少しして、シンジと呼ばれた男はため息をついた。 「…シンジと呼ぶなと言ったろ。いいか、俺のコードネームはE7J-5X-HafAx7Sd-RC4だ。いい加減覚えろよ。サワグチ・ヤスオ君。」  シンジは呆れた顔をしている。  ヤスオは、公の場で本名を呼ばれることをシンジが嫌がっていたことを思い出した。しかしその理由はどうしても言わない。一体、誰がそんな面倒な名前で呼びたいと思うだろう。  シンジの姿は、黒のロングコートに、

          AIは此の岸へ行き着き

          小説 それぞれのリセット、そして事件

          作 白川透 殺人事件×恋心 ———————犯人は誰か。只者には解けない新感覚ミステリー。 人の心を探り、物語の裏を読んで、ありえない線を消せ! 答えは、直感が知っている。 注意事項: この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。また、法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 本文にAIは使用しておりません。また、本文をAIに取り込むことはできません。 画像の一部に生成AIを使用しています。 プロローグ ある地方都市から少

          ¥100

          小説 それぞれのリセット、そして事件

          ¥100