湿気の話
夏前のこの時期は雨が増えますね。
湿気が多くて気が滅入る方も多いのではないでしょうか?僕が住んでいる北海道でも最近雨が多い時期になっています。
湿気は東洋医学では【湿:しつ】といって、むくみや冷えの原因になる要素です。体に湿が溜まると、重だるくなったり、胃腸が弱ったり、冷えやすくなったり、頭痛の原因になります。
湿の特徴
湿は言い換えると水分のことです。水なので下に降りていく性質があります。「足のむくみ」はこの典型的な例です。他にも重たくなる、ねばねばするという特徴もあります。ねばねばするとは、実際にドロドロするわけではなく、血液の流れを悪くしてしまうということです。足がむくむ、体が重く感じる、手足が冷えるなどは湿が体に溜まると出る症状です。
そしてもう一つ【脾】を傷つけやすいという特徴があります。
脾とは脾臓ではなく胃腸の機能を司ることを言い、栄養をや水分を運んだり、血液を作ってコントロールしているところと言われています。
『脾を傷つける』=『胃腸の機能が弱る』ことで、こんな症状が出ます。
下痢をする、むくむ、痰が絡む、疲れやすくなる、胃下垂、血便や血尿、
不正出血、くよくよする、ネガティブになる
湿を溜めないように!
先ほどの症状がある方や、身体がむくんで靴下の跡が消えない、手足が冷える、体が重く感じるなど、湿の症状が出ている場合は次のことに気をつけましょう。
【食事】
腹八分を心がけ、次のものを減らす。
・お菓子やジュースなどの甘いもの
・しょっぱいものや辛いものなど味の濃いもの
・脂っこいもの
・パンや麺類など小麦でできたもの
・体温より冷たいもの
【生活、運動】
・深呼吸をする
・有酸素運動をして汗をかく
・浴槽につかり体を温める
・夜更かししない
・冷房などの風を直接受けない
・手首、足首を温める
これらに気をつけると湿が身体に溜まる機会が減ってきます。
湿は消化機能を弱らせるので食事の面は特に重要です!
むくんで困ったときのツボ
【三陰交:さんいんこう】
このツボのは、むくみ、冷え、婦人科の悩み、胃腸の弱りに効果があります。
場所は内くるぶしの上に4横指上ったところで、すねの骨のきわのところにあります。優しくマッサージをしたり、温めると効果があります。冷えが気になる方は、できれば三陰交まで隠れる靴下をはくといいです。直接風が当たったり、冷やしたりすると血流が悪くなり、むくみが出やすくなります。
日本は湿気の多い国なのでしっかり対処できるようになって損はないと思います。しっかり湿気対策をして夏前の季節を快適に過ごしましょう!
Amanoteでした