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【読書4】太宰治 わが愛好する言葉

どうも、みんな、佳よい言葉を使い過ぎます。
美辞を姦するおもむきがあります。

書き手(発信者)は巧みな謳い文句が多すぎる。見せ方にこだわりすぎている。

鴎外がうまい事を言っています。
「酒を傾けて酵母を啜すするに至るべからず。」

森鴎外は「酒好きが酒よりも酵母の味を美味いと感じるようになってしまってはおしまいだ。」と上手いことを云っている。巧みな広告喧伝や謳い文句は大抵このパターンに陥っている。酒の話がいつの間にか全員が酵母の味を語るようになり風情がなくなっていくのだ。

故に曰く、私には好きな言葉は無い。

だから太宰に愛好する言葉など一切ないのだ。

■感想
意識高い系の自己啓発や広告喧伝にありがちな美辞を弄する事に本質を見出してしまう事への警鐘に思える。
ゆえに森鴎外の言葉を介して太宰に愛好する言葉などないのだ。

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