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初めましてのレッスンで呼吸が正しく使えている方に残念ながらひとりもお会いしたことがありません。
レッスンをしていて、僕が一番気にしていることは「呼吸」です。
もちろん口周辺のセッティングや音楽的表現など大切なことはたくさんあります。しかし、どれだけ口周辺のセッティングが安定していても、音楽的知識や歌える表現力があったとしても、呼吸が正しく使われていなければそれは、どんなに腕利きの料理人でも食材が足りなかったり劣化していたらイメージした味も出せないし、メニューも用意できないのと同じです。
呼吸とは演奏する上での最も核になる重要な部分であると言えます。
隔週土曜日に「ラッパの吹き方:Re」という昔から書き続けてきたブログをもう一度加筆修正してnoteに掲載しております。先日、呼吸についての第2回目の記事を掲載しました。
吹奏楽や管楽器の世界ではなぜか正しい原理を理解した上での呼吸がほとんどできていません。これまで百名以上の方にレッスンをして参りましたが、初めてレッスンにしらしてくださった時、すでに呼吸の原理を正しく理解し、呼吸ができている生徒さんに実はひとりも出会ったことがないのです。
大きく吸おう、楽器に息をたくさんいれよう、前屈みになるような腹筋を力一杯入れている、そうした状態の方がとても多いです。
ぜひ今回掲載した記事も含め、正しい呼吸の知識と管楽器に適した呼吸ができるように練習してください。
荻原明(おぎわらあきら)
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