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レッスンの受け方を考える その1(楽器や音楽を始めたばかりのレッスン)
講師目線でのお話になりますが、本来「音楽のレッスン」と言ってもその内容や方法は多岐に渡ります。
たとえば、お子さんでも大人でも楽器を始めたばかりの方は当然楽器に触れる経験が浅いわけですし、楽譜が読めないことも多いです。そういった方には楽器の持ち方から音の出し方、原理などひとつひとつ解説し、理解していただき、そして実践する「手ほどき」のレッスンからスタートするわけです。
この時の生徒さんに心がけていただきたいのは、レッスンでお伝えした内容を忘れないこと。音楽に限ったことではありませんが何かを学ぶためには知識や実践の積み重ねや情報のリンクが必要です。1回のレッスンで伝えられることはとても限られているので、基本的には前回の続きとしてレッスンをスタートさせます。ですから前回までのレッスン内容のどこかを忘れてしまうと、そこに一旦戻って解説から再スタートする必要があるのでそれだけ進みが遅くなってしまいます。
しかも大人の場合「それは前回聞いた(だから早く次へ進んでほしい)」と感じてしまうかもしれませんが、講師目線からすると生徒さんが「情報として知っている」と「理解できて実践できている」はまったく違うので、ここで講師と生徒さんの相違が生まれてしまうことがあります。でも講師としてはどうしても見過ごすことができないわけです。
とは言え、このスタイルのレッスンは多くの方が楽しいと感じます。知らないことを知るとか、今までやったことなかったことが自分にできる(トランペットから音が出た!など)、と感じると自信の新たな可能性を感じられてワクワクしますよね。
また、この学びのスタイルは小学校から高校までの授業の受け方と非常に似ているため(教壇で先生が新しいことをどんどん伝えていくスタイル)、「学びとはこう言うものである」という親近感を持てるのも楽しい理由のひとつだと思います。特に大人になると懐かしさのようなものもあって余計にそう感じるのではないか、と思います。
今回の記事では、もっとも初歩的な段階での音楽のレッスンスタイルについて解説しましたが、音楽レッスンにははもうひとつのスタイルがあります。実はその領域に突入すると、より楽しいと感じる人と、逆にストレスフルになって辞めてしまう方に二分してしまうのです。
それについてはまた次回(できれば明日)書いてみたいと思います。
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荻原明(おぎわらあきら)
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