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間違った方法で実践すると、それっぽいことができるようになっても高いクオリティに上げていくことができません(トランペットのテクニック習得)

レッスンをしていて、「その方向性で大丈夫だと思います!」と生徒さんにお伝えすることがあります。その時、生徒さんが「え?全然できてないけど??」と不思議そうな顔をされることが多いです。

主にテクニカルのレッスン時に多いのですが、楽器の練習をしていて、そのテクニックを手にいれることと、高いクオリティで使えることは同じではありません。

例えばわかりやすいところで言えばトリプルタンギングです。

トリプルタンギングは(アーバン的には)「T-T-K」という子音を高速で循環させるタンギング技術を指します。
まだこの技術を手に入れていない生徒さんには、その概要や具体的な方法の解説をして、実践に入ります。トリプルタンギングは単に「T-T-K」が発音できれば完成ではなく、舌のどの部分がどの部分とどのように接触したり離れたりするのか、その具体的な位置や動き、流れによって、「その先があるか」が大きく変わります。

要するに間違った方法や雑な解釈だけで実践すると、なんとなくそれっぽいことができるようになってもそれ以上高いクオリティに上げていくことができないのです。

一方で、初期段階ではまだあまり上手くできていなくても、その方向性で練習を重ねていけば将来的に高クオリティな完成につながっていくであろう状態、というのもあります。

レッスンで「その方向性で大丈夫だと思います!」と言う瞬間はこの時です。

ものには順序があるわけで、方法を理解して、それを実践できたとしても、次の瞬間ナカリャコフみたいなタンギングができるとは思ません。その正しいスタートラインからクオリティを高くし、様々な場面に応用できるように研究を重ねていくわけですから、引き続き練習を続けていくしか方法はないのです。

1回のレッスン時間には限りがありますし、詰め込みすぎてしまうと情報過多で理解度や実践力が低下することも多いですから、一回のレッスンでは適度なところで切り上げるように心がけています。

ということなので、テクニックの習得は正しい理解、慌てて欲張った練習はしないこと、将来的にはどうなるのかを理解してそれを目指すことが大切です。
これを個人の練習だけで行うのは非常に難しいためレッスンでの習得が近見なのです。

楽器を演奏する上でのテクニックを正しく身に付けたい方、ぜひ単発参加型レッスン「トランペットツキイチレッスン」にお越しください!

開催日、詳細、お申し込みはこちらから



荻原明(おぎわらあきら)


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荻原明(おぎわらあきら):トランペット
荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。