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脳内打楽器奏者
大学の同期で自称変態トランペッターのいわたけいこ氏がTwitter(現X)でこんなこと言ってました。
最近生徒さんたちに時々話すんだけど、自分の演奏を多面的に捉えるようにするといいって話。
— いわたけいこ。@変態トランペッター (@Keiko95349) October 3, 2024
たとえ1人で吹くエチュードも、コードが存在して、なんなら伴奏も存在してて、自分はその中の一部であるということを意識する。
音楽の中の一部分なんだよね、パート譜って。
その意識があると表現が変わる。
そうなんですよ、すごく共感。
いわた氏は多才で、音を出す機材がなくても作編曲できてしまうような、そういった点でも変態的スキルがめちゃめちゃ高いので、どんなものにも伴奏をつけたりできるのでしょう。僕はそういったことはできません。
でも、同じようなことはレッスンでも度々お話ししていまして、例えばフレーズの話題でピークの部分(一般的に「頂点」と言われることが多い)」をもっと表現しましょう、と伝えてもなかなか反映されない場合、「1小節前からサスペンデッドシンバルがトレモロやって、次の小節の1拍目に向かってクレッシェンドして〜「シャーーン!」って鳴っているイメージで演奏してみましょう」と伝えると、とても豊かで自然な演奏をしてくださることが多いです。ティンパニ+拍アタマにシンバルがジャーン!でも良いです。何でも良いんです。
他には、強拍を感じて演奏することがピンと来ていない場合は、毎小節の1拍目にバスドラムが鳴る、とイメージして演奏したり、テンポが安定しない場合はめっちゃ上手いドラム奏者が一緒に16ビートで演奏してくれているとイメージしたり。
そんなことをレッスンでも伝えますし、自分も教則本などもともと伴奏がない作品などはそんなイメージをしながら演奏することが多いです。
あと、打楽器だけでなく指揮者が前にいるイメージもなかなか良くて、この場面では指揮者がどんな表情でどんな棒を振っているのか想像するのも面白いです。
結局のところ、単純な教則本も、ロングトーンで音階を演奏している時にも、それは音楽であって、魅力的な作品へと昇華させることができるのだ、ということを常に感じていることが大切なのだと思います。
どうでも良いけど、未だに言いやすいのでツイッターと呼んでます。何だエックスって。
荻原明(おぎわらあきら)
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