【奇跡の連続】ポートレート撮影で人の感情を楽しむコツ
こんにちは。
音楽家のこうたろうです。
先日民族音楽のミニドキュメンタリーの映像素材の収録に加えて、久しぶりにアーティスト宣材写真を担当させていただきました。
久々なのもありポートレート撮影の面白さを再認識。
そこで本日は人の感情を読み込むポートレート撮影の魅力について写真コラムとしてお届け。
この日の音響レポートはスタジオの記事にて。
解説部分は専門家向けのものになりますので前半部分の聴き比べを楽しんでみてください。
人の表情は一期一会
人間の表情ほど一期一会な存在はありません。
目まぐるしく変わる思考の渦の中で、一瞬一瞬表情も変化していきます。
フォトグラファーはレンズを通して人を観たとき、そのすべての表情から内面に宿る感情を見ることができます。
たった0.5度でも角度が違ったら、絞りを開放にしたら、シャッター速度を早めていたら出会えない世界。
美しさはどこにあるのか?
筆者が写真を勉強している時に、師匠にポートレートのコツについて尋ねたことがあります。
『先生、ポートレート撮影はどうすればうまくなりますか?』
ここは芸術の世界、こんなにアバウトな質問が許されます。
ポートレート撮影のコツ
こんなぶしつけな質問に対してこのようなアドバイスが返ってきました。
『ポートレート撮影?そんなの簡単です。相手の第三の眼を開いてください、眉間の少し上にあります、そして君の第三の眼で相手の中に入り込んでください。そこで見えたもの、君が眼にしたものをそのまま写真で表現してください。』
ポートレート撮影をするとき、相手の心と対話する。
するとその人のもっとも美しい部分、ありのままの部分が見えてきます。
そこで見た心の肖像を現実の世界で光の屈折によって作られる人物と照らし合わせて投影する。
心の肖像と現実を照らし合わせて投影するという部分がポートレート撮影のもっとも楽しい瞬間なのかもしれません。
美しさはどこにあるのか?
筆者は『第三の眼を開いた先にある』と教わりました。
光の量は直感で決める
サムネイルで使っているのもピアナ・カツーロくん。
今回宣材写真を担当させていただいたピアナ・ナッチョのお子さんです。
当たり前のことだけど、生後半年だって第三の眼はある。
感情と対話することで内面を引き出すポートレート撮影が可能になる。
筆者が師匠から教わったポートレート撮影のコツは、決してライティングの方法や、カメラの使い方、レタッチの方法などではなく、まさにどんな人物でも、どんな状況でも対応できるポートレート撮影の叡智だったわけです。
正確なライティングに縛られることなく常に第三の眼を最優先にすることでポートレート撮影が一段も二段も楽しくなると思います。