出演者と会場で撮影やお話をできるようにする(荻原明門下生発表会への取り組み)
来年1月13日(土)に開催いたします第1回荻原明門下生トランペット発表会。
大変ありがたいことに30数名の方に出演していただけることになりました。
暫定タイムテーブルを組んでみると、開演13:00で終演が20:30くらいになるかな、と思います。
30数名で7時間以上かかる?
そこで発表会経験者は思うことでしょう。「30名の発表会で時間かかりすぎじゃないか?」と。確かにそうですね。いわゆるどんどん演奏する回転寿司的発表会であれば、この倍以上の人数が出演できると思います。小さなお子さんが多い発表会であればさらに参加人数を増やせることでしょう。
でもこれには理由があります。
それは、数日前にこのブログで書いたように司会者さんと楽しくお話をしていただくこともそうなのですが、
1時間というブロックで分けてタイムテーブルを作成しているからです。
1時間ごとのブロックに分けます
発表会って、タイムスケジュールが緻密すぎて少し何かトラブルがあったり、申告してた演奏時間が実際と少しでも違うだけで遅れたり早まったりしてずれることで全員がドタバタするあの雰囲気が苦手なんです。
スタッフも変な緊張感を持ち始めるし、出演者も予定時刻に合わせて着替えたりトイレにいったり音出ししたり心を落ち着けたりするわけで、そこはキッチリしたいんです。
だったら緻密にスケジューリングするのではなく、ブカブカなタイムスケジュールにすればよいのでは、と考えました。ソロの場合は1時間におよそ5名。1人の持ち時間は入退場や司会者さんとのお話も全部含めて10分。これを1ブロックとします。
空いた時間を自由に過ごす
そうすると、時間は必ず余ります。余った時間は休憩時間とし、その時間は会場内で出演者さんとお話や写真を撮影したり、プレゼントがあるなら手渡ししてあげてください。
通常の演奏会では終演後に出演者に会うことが難しくて、演奏を聴いたお客さんの身としては、この感動が冷めないうちに本人に伝えたい、お話したいという気持ちがとても強いです。かと言ってどこにいるか探したり追いかけたりするのも大変ですし、控室に出演者以外の人が入り込むのも避けたいです。
あと何と言っても、自分の聴きたい人の演奏だけを聴いてすぐに席を立ってしまうのをどうしても避けたい。通常の発表会はステージ上が回転寿司になっていると、客席もそれと比例して回転寿司になりがちです。
それによって何が起こるかと言いますと、まるで閉店間際の寿司ネタがほとんどないレーンだけ動いている閑散とした風景が生まれるんです。僕は出演者として発表会のプログラム最後にステージに上がったさい、客席に2人しかいなかった経験があります。全員帰っちゃったわけです。あれは寂しかったし、やりがいがなかった。これをできるだけ避けたいのです。
なので、1時間を1ブロックにすることで、お客さんもブロック後にこの場で出演者に会えるとわかっているので、席を立つ人も少なくなると思います。
出演時間が決まっていることのメリット
お客さん目線で言えば、ブロックごとの開始時間が明確に決定しているので、お目当ての方の出演を聴き逃さなくなります。お客さんにだってスケジュールはあります。当日の前後に予定が入っていても、何時に会場に到着すれば演奏が聞けるとなれば、それだけ会場に足を運んでくださる方も増えるはずですし、出演者としてもお伝えしやすいです。
ということで、敢えてブカブカなタイムスケジュールを組むことのメリットをご紹介しました。もちろんこれはもっと出演人数が多い大規模な発表会では不可能な方法です。やり方はいろいろある、ということですね。
楽しく温かい発表会になるアイディア募集中
このように、発表会が人と人とがつながり、温かい雰囲気の中で楽しく開催できることを主旨として企画しています。皆様の中でも、こうしたら良いよ、というアイディアがありましたらぜひ教えてください。
こちらの発表会専用フォームにお願いいたします。
荻原明(おぎわらあきら)