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音をはずす原因( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )


毎朝7:30に荻原明のTwitter(現X)個人アカウントとFacebook「ラッパの吹き方」ページに掲載しております( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )。先日はこんなことを投稿していました。

音をはずす

大学生の時に師匠からレッスンで音をはずして呆れられていました。というかその前からずっと音をはずすことが多くて、正直長年の悩みです。

音をはずす原因を挙げてみるとこのように考えられます。

  • 奏法が安定しない

  • 音が取れていない

  • 集中できていない/集中しすぎ(考えすぎ)

奏法との関係

この中でも自分の最大の原因は奏法の不安定さです。特にマウスピースのリムと唇の接触位置や分量などが定まらなかったり、演奏中にずれこんでしまうことで、アパチュアの状態が刻々と変化するために不安定になっているという点。逆に言えばこれが一定の状態を保てているとあまり音を外すことがないし、そもそもそんな不安に駆られることもないのです。

ソルフェージュとの関係

僕は相対音感なので楽譜を見てすぐに正しいピッチや音程を声に出したり頭の中で再現することができないのですが(様々な楽曲の記憶を頭の中で蘇らせて劣化版絶対音感みたいな真似事はできます)、それが原因になることがあります。音程を勘違いして、誤ったコントロールをしてしまう時にも音をはずします。初見だったり久しぶりに吹く教則本などでやらかすことがあります。

集中力との関係

考えすぎというのは奏法面のことばかりに頭の中が支配されていると大体うまくいきません。逆に疲れてきて集中が途切れてしまう時にも起こります。
昔は11時間ノンストップレッスンとかやっても平気だったのですが最近は9時間連続レッスンをするとだんだん集中力がなくなってくるので8時間で終わりするようにしています。

最近の若い人のほうがはずさない?

それにしても最近の若い人は音をはずしません。これ純粋にすごいなあと感心するのですが、やっぱりセッティングに無理がないことが最大の理由だと思っています。昔は理由なんて関係なく口周辺を中心として体全体の筋肉をバッキバキにする吹き方の人が大半で、いつしかそれが解消されて今に至ります。レッスンをしていても若い生徒さんに対して「そんなに力いらないんですよ」という話題を出したことがほとんどありません。若いトランペット奏者多くは口元が本当に無理なく楽に使われています。

音が外れない吹き方、今後もできる限り解決していけるように研究します。


荻原明(おぎわらあきら)

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荻原明(おぎわらあきら):トランペット
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