楽器別指導法(東京音楽大学吹奏楽アカデミー専攻)
東京音楽大学吹奏楽アカデミー専攻には「楽器別指導法」という1年生対象の授業があります。吹奏楽に用いられる楽器を一年かけてひとつずつ学んでいきます。
各楽器の歴史、種類、組み立てや扱い方、そして音の出し方を実際に楽器に触れながら学習します。
これは将来指導者になった際、吹奏楽に関わる全ての楽器について理解しておくことできめ細やかな指導ができることを大きな目的のひとつとしています。
僕は器楽科を出ていますが、トランペットのことは詳しくても他の管楽器や打楽器、ましてやコントラバスに関しては本当に知らないことが多いです。大学でもそうした学びを得る授業はありませんでした。
そして先日トランペットの順番が回ってきまして、吹奏楽で登場する楽器、B管トランペット、コルネット、フリューゲルホルン、ピッコロトランペットの4本と、ミュートの種類を解説。そしてバルブオイルのさし方を実践してもらって、音の出る原理からセッティング、体の使い方、音の変わる仕組みと方法について解説、実践をしました。
そして最後には全員で「ハトと少年」の4重奏を体験してもらいました。ブログのトップ写真はその見本としてトランペットを専攻している1年生と披露しているところです。
吹奏楽アカデミー専攻は指導者や先生を養成するだけの専攻ではありませんが、少なからず吹奏楽や管楽器に今後も関わっていくであろう学生が多いはずですから、あらゆる管楽器についての知識を持った吹奏楽指導者や部活動の顧問の先生として活躍して欲しいと思っています。
吹奏楽アカデミー専攻はこのような器楽科にはないユニークな授業がたくさんあり、深く広く学びを得られる専攻です。興味を持っていただいた中高生の方はぜひ定期的に開催しているオープンキャンパスや演奏会に足を運んでみてください。
吹奏楽アカデミー専攻のオフィシャルSNS(X,インスタ、Facebook)もありますのでぜひご覧ください。
荻原明(おぎわらあきら)