見出し画像

朝の30分で健康に!中医学に学ぶ冬の賢い二度寝法

朝起きるのがつらい時期ですね。お正月のんびり過ごした方も多いのではないでしょうか?私はいつも通りに目覚ましを設定して、目は覚めるものの布団から出られず悪あがきをしておりました。が!これが脳疲労の改善からもよいことなのです。科学的にも証明されているので中医学の知識と合わせてご紹介したいと思います。堂々と二度寝して日中のパフォーマンスをアップさせましょう♪


冬の朝、なぜ二度寝が良いの?

1月5日は小寒。1年で一番寒さが冷え込む時期です。1月5日の前後は冷え込みが厳しくなり、冬本番になりました。冬は中医学では「腎(じん)」の養生が重要になる季節です。腎は体のエネルギーの源とされ、寒さから体を守り、エネルギーを蓄える役割を担います。朝、無理に布団から飛び起きると腎を傷め、エネルギーの消耗につながります。腎は寒さに弱いとされているので、冷えてしまった中に布団をはねのけて起きるのは負担なのです。寒いから布団から出たくないーというのは、実際の寒さ以外にも「腎」からのメッセージかもしれません。
中医学の観点からも、冬は布団の中で少し休む時間を持つことが推奨されています。

科学が証明!二度寝の効果

スウェーデンの研究でも、朝の二度寝が脳の認知能力を高め、疲労感を減らす効果があるとされています。特に、睡眠不足の改善やストレス軽減に役立つとされています。とくに夜更かしする方は、朝の二度寝の短い睡眠はおすすめだということです。二度寝によってさらに眠くなることなくいい目覚めが迎えられるのだそう。
中医学ではこのような朝の二度寝を「養神(ようしん)」と呼び、精神と体を癒す時間として活用します。
朝の30分は、体が目覚める準備を整える大切な時間です。

冬の朝を賢く過ごす6つのポイント

1. 起床の不安を減らそう

焦らず、スヌーズを利用して布団の中で30分間リラックス。この時間が「腎」を守り、冬の体力を養う時間になります。中医学では、心がリラックスすると「気(き)」の巡りも良くなると考えられます。ただし、出社や登校が遅れていいというわけではありませんので、お間違いないように。土日などのお休みに是非実践してみてくださいね。

2. 二度寝は30分以内にする

中医学でも、長い休息は体を冷やす原因になるとされています。(睡眠時間は体のメンテナンス時間なので30分以内ではなく、しっかり寝てくださいね)30分以内で、体のエネルギーを活性化させましょう。寝過ごさないように30分後に目覚まし時計を設定するなどの工夫をしてみてください。

3. 空腹時は二度寝を避ける

空腹のまま寝続けると、胃が弱り「脾(ひ)」の働きが低下します。朝ご飯は、温かいスープやおかゆなど、消化に優しいものをたべるのがおすすめです。胃を温めるとともに、胃酸を薄めてくれる働きがあるので、脾・胃の負担が減ります。寝起きにお水を飲むときも、胃に負担をかけないよう、冷たい水ではなく常温もしくは白湯を飲むようにしましょう。

4. 夜更かしは避ける

中医学では、夜更かしは「陰(いん)」を傷めると言われています。夜22時には寝るように心がけ、陰と陽のバランスを整えることが大切です。22時には無理!という方は、23時には布団に横になる。遅くても24時前には寝るようにしましょう。陰を傷めるということは、体の中の陰(潤い)が減るということです。以前相談を受けたのですが、受験生の女の子が肌が乾燥して……と。聞くとやはり遅くまで起きているのです。お肌が乾燥して当然なのです。お肌がカサカサ、のどが渇きやすいなどの症状がある方は、睡眠時間を変えてみることをおすすめします。

5. 尿意や便意は我慢しない

「膀胱」や「大腸」の働きを守るためにも、体の声を無視しないことが重要です。トイレはすぐに行きましょう。とくに中医学では朝5時~7時は大腸の時間帯とされています。大便はこの時間にするとスムーズです。便秘がちな方は特に、この時間にトイレに行くようにしてみるのをおすすめします。実際にこの時間にトイレに行くようにアドバイスをして生活を変えた方からは便秘が楽になったとのお声をいただいています。

6. 起きたら体を動かそう

布団から出る前に軽く伸びをしたり、体を動かしたりすると「気血(きけつ)」の流れが促進され、朝からエネルギーが満ちやすくなります。特に首や腰は「腎」に関連するため、しっかり動かして温めることがポイントです。首や腰を回したり、ウエストをねじるなどがおすすめです。

最後に

寒い冬、無理に早く起きようとせず、科学と中医学の知恵を活かして、体と心を整える朝を過ごしてみてください!これが、冬を健康的に乗り越える秘訣です。ただし、遅刻などしないようにしてくださいね。体にはいいことですが、信用がなくなってしまいますから……。


いいなと思ったら応援しよう!