【書籍紹介】『緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣』丸山久美子著
人前で話すことが超・超・超苦手な私。
50人とか100人とか、大勢の人の前で話すことはもちろんなのですが、相手によっては4〜5人でも緊張することがあります。
私は緊張すると喉がカラカラなり、手は震え、視線はどこに向けていいのかわからず、最終的にはキュッと締め付けられるような腹痛になることがあります。
たとえ緊張していても、伝えたいことをしっかり伝えられる人もいれば、まったく緊張した素振りを見せずに格好良く話せる人もいます。
緊張を味方にするには、どうしたらいいのだろう?私はどういうときに緊張するのだろう?といつもぼんやり考えていました。
そんなある日、友人のSNSの投稿を目にしました。その投稿には、こう書いてありました。
こういうときは、スピードが命。
即決即断で応募しました。
行動が早かったおかげか、見事当選しました。
プレゼントいただいた本は
『緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣』という本です。
本書を読んで、緊張を味方につけるための大きなヒントを得ることができました。私は人前で話す際にとてつもなく緊張したシーンと、それほどまで極度に緊張しなかったシーンがあったのです。
私がどういうシーンで緊張して、どういうシーンでは大丈夫だったのか。
それらを深掘りすることによって自分なりの「緊張してもうまく話せるコツ」を見つけることができたので、シェアします。
聞き手に意識を向ける
極度に緊張してしまう場合では、”自分が”「何を話そう」「どう伝えよう」「変に見えてないかな」などと自分のことばかり気にしていました。
つまり、意識の矢印がずーっと自分に向いている状態です。
一方、緊張を味方にできるときは意識の矢印は相手に向いています。
では、意識の矢印を相手に向けるためにはどうしたらいいのか?
本書では以下のように述べられています。
相手に伝わる伝え方を考え、それを実践することが意識を相手に向けるためのきっかけなのです。
伝える相手が自分と立場の異なる場合、たとえば会社の経営層にレビューするときなど本来であれば経営者目線でわかりやすい資料作りをするべきなのですが、無駄に細かい説明をしてみたり、質問に対して的外れな回答をして自分の緊張に拍車をかけてしまうことがあります。
そのような状態に陥りそうになったときは、相手の立場を意識し、伝え方を考えることを実践します。
人と話す機会を逃さない
日常生活であなたはどのくらい人と会話をしていますか?
朝起きてから、職場に到着するまで一言も交わさないという人も少ないくないのではないでしょうか?
しかし、「コミュニケーションをとろう」と少し考えるだけでその機会がたくさんあることに気付くと思います。
気の利いたことを話す必要はありません。
バスの運転手さん、駅員さん、清掃員さんにお礼を言うことも、コンビニの店員さんに声を出して意思を伝えることも発声練習だと考えるのです。
人と話すことを積み重ねていれば、いざというときの緊張も意外と小さかったんだなと気付けるかもしれません。
間を上手に使いこなす
「ここまでで何か質問はございますか?」
こういう質問をした時に必ずと言っていいほど「間」が生まれます。
私はこの「間」が大の苦手なのです。
もしかしたら、自分の話し方に自信がないことがこの苦手意識を生んでいるのかもしれません。
この「間」を上手に使うノウハウが本書で書かれていたので、一部引用させてもらいます。
人前に出て話しているときは、呼吸が浅くなりがちです。
ただ一方的に話していれば、息を吸う間もないですよね。
相手に質問を投げかけて、相手に考えてもらう時間を作ってもらう。
これだけで、深呼吸1~2回くらいはできると思います。
人前に立って話しているときも、相手と対話するつもりで話してみようと思います。
まとめ
本書を読んで最大の気づきは「緊張は決して悪いものではない」ということです。無理に克服しようとするから、身体の様々なところに反応が出てしまう。
緊張している自分を受け入れて、仕組みで解決していく方法が合理的で効果的なのだと感じました。
あるスマホアプリユーザー約1,300人を対象とした、緊張のしやすさに関する調査によると、回答者の約8割が緊張するタイプという回答だったそうです。
人前で話すことが苦手で、そんな自分をどうにかしようと思っている。
そんなあなたにおすすめの一冊です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。