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Photo by
sugio1999
反対の動きをする筋肉を考慮すると、痛みの原因が見えてくる
骨盤矯正・ボキボキ手技・ストレッチを
一切やらない異色の整体師トリプルKです。
今回は筋肉の働きに関するお話です。
【お礼】
「すぎお」さんのイラストを頂戴しました。
なんとなく親しみが湧いてきます。有難うございます。
骨格筋には、まったく正反対の動きをする一対の筋肉が拮抗するように配置されています。
いわゆる、
「主動筋」と「拮抗筋」です。
この対になる筋肉があるお陰で、様々な動作がスムーズに行えるのです。
例えば、肘の屈曲(関節を曲げる動作)の際、主動筋となる上腕二頭筋は収縮し、拮抗筋となる上腕三頭筋は弛緩します。
肘の伸展(関節を伸ばす動作)の際は、この逆となります。
この対になる筋肉、反対の動きをする筋肉を理解していると、痛みの原因が見えてきます。
その典型的な例が、腰を反らすと痛い腰痛です。
腰の痛みなので、背面の筋肉の問題かと思いがちですが、
実はお腹の深層部にある
「大腰筋」が原因である事が多いです。
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ヒントは、「反ると痛い」です。
腰を反らすには、股関節を伸展させる必要があります。
この股関節の伸展を妨げている筋肉が問題を起こしている可能性があるのです。
伸展の反対は屈曲です。
つまり、屈曲する筋肉が収縮して、うまく弛緩しない(伸びない)ために、腰を反らした時に痛みが出ているのです。
その股関節の伸展を妨げている筋肉が、「大腰筋」なのです。
腰を反らすと痛い腰痛の場合、まずこの筋肉を疑いましょう。
このように、対になる筋肉も含めて原因の見極めをしましょう。
主動筋と拮抗筋。
必ず反対の動きをする筋肉があることを忘れずに。