映画「BLUE GIANT」を聞いてほしい。
映画大好きなキャラでやらせてもらっている私だが、一番弱い質問が「泣ける映画教えて」である。
涙腺がロープーウェイのワイヤーぐらい太い。まぁ泣かない。私がホトトギスなら、かの第六天魔王の信長でも苦戦したはずだ。
もし質問が「泣いた人多い映画教えて」なら、お願いもうやめて!と相手が泣くまで教えれるが、主観が自分になると「無」になる。
プライムビデオをぼんやりチェックしていたら「BLUE GIANT」の映画版が無料でアップされていた。
ジャズが好きなのもあって、漫画もずっと読んでいるが、映画版はタイミングが合わず劇場で見れなかった。
ソニーやブレイキー、作中に使われる曲はいくらでも再生できるが、登場人物のピアニスト「雪祈(ゆきのり)」の作曲したメロディを漫画では聴くことは出来ない。
それを映画版では名だたる日本の音楽家が完全再現してくれている。
即ダウンロードした。
内容は、主人公の「大(だい)」が世界一のジャズプレイヤーになるべく故郷の仙台から上京し、そこで大きな経験をしてドイツに旅立つまでの、ファンが一番胸を熱くして読んだ(と信じてる)エピソードを映像化してくれている。
私は好きすぎて空でも言えるほど読んだ内容なので「曲だけ楽しもう」と軽い気持ちで再生した。
開始10分で野球部くらい声出して泣いた。
朝の歯磨きレベルにえずきながら泣いた、若い頃はこんなこと無かったのに。
遠い昔に一度観た映画を改めて見返した時に、若い頃とは違うところに感慨深くなって「大人になったな」と自分のステージの変化に気付くことはままある。
だが、まさか身体の老化を気付かされるとは。
逆流性食道炎のある人は気をつけた方がいい。
涙腺太い系芸人でやってたのに、涙腺と共にキャラまで崩壊はダメージがでかいが、そんな事より、見てほしい。
いや、目を閉じて聞いてほしい映画だ。
「ジャズは感情の音楽」のセリフの通り、その時々で変わる演奏と、瞬間のプレイヤーの心情で曲がガラリと変わってくる。
演奏する毎に技術が上がる、心の成長と共に深みが増す、そんな登場人物各々の背景を演奏で表現している。
原作を読んでいた私は、先の伏線を早々に自動回収して泣く「蛍の墓」のオープニングの駅のシーンで胸が痛くなるのと同じ現象で泣いていたが、更にその上に音楽に乗った登場人物の感情に涙を我慢出来なかったのもある。
漫画のファンは最後のSO BLUEのシーンに特に気をつけなければならない。
私は映画の脚本家に感謝した。
原作と異なる演出にはなったが、この“肝になるシーン“を見たかったファンはきっといたはずだ。
雪祈をそこにいさせてくれてありがっ・・・😭
ジャズの街、仙台から世界一のジャズプレーヤーが生まれ、世界に出ていく軌跡をぜひ、聞いてほしい。
因みに、主人公の大は学生時代バスケ部。
卒業を機にバスケは辞め、祝いに兄にサックスを買ってもらうのだが、そのケースにBリーグチーム「仙台89ERS」のステッカーが貼られている。
89ERSはロスター入りは出来なかったが、アジア杯予選に選抜された阿部諒選手がいる。
絶妙なディフェンスで綺麗なバスケットをするいい選手なんだ。
次こそは阿部ちゃん!阿部ちゃん!!😭
映画大好きもりもりみるよ!↓