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【コーヒースタンド】ぼくの記憶を綴った旅の物語-コーヒースタンド福寿湯-





TRIP STORY とは?

[旅さきrunway]で紹介するTrip Story とは、 実在する店舗や人物をテーマとした誰かの旅の物語。実在する店舗だからTrip Story で紹介した主人公と 同じ気持ちになって旅を楽しむことのできる[旅さきrunway]ならではの、エッセイのような小説です。


今回の[TRIPSTORY]は
津山市にある珈琲屋さん
“コーヒースタンド福寿湯”さん

津山城から歩いて10分の場所に
ある元お風呂屋さんを改装した
珈琲屋さん

店内には、昔から使われていた
お風呂がそのまま残されており、


ここでしか味わえない
独特な雰囲気を感じながら
珈琲をいただける。

津山観光の休憩がてら
寄ってみてはいかがだろうか。

店舗情報

-店名-
コーヒースタンド福寿湯

-住所-
岡山県津山市勝間田町5

-TEL-
090-7771-4985

-定休日-
月曜日・他

※お越しの際は下記の
Instagramアカウントをご覧ください!

-営業時間-
10:00~17:00(夕暮れ)

-駐車場-
駐車場あり
※お車でお越しの方は下記の
Instagramアカウントをご覧ください!



誰かの旅の物語(TRIPSTORY)
[短編&長編]

短編

今日のお休みは心も身体も癒すため津山へ

普段ばたばたと過ごす日常から離れ
少し気分転換

元お風呂やさんを改装した自家焙煎珈琲のお店
コーヒースタンド福寿湯さん

ここでしか味わえない
ノスタルジックな雰囲気と美味しいコーヒー

そして、“たい焼き”ならぬ
“コイ焼き”をいただける唯一のお店。

「昔は近所の方々の憩いの場だったのかな?」

そんなことを考え、コイ焼きを一口
そして、コーヒーをすする

長旅の疲れを癒してくれる幸せな組み合わせ

昔懐かしさを感じる空間には
本能的に長居したくなるそんな空気感を味わえる

「でも、そろそろ行かないとな」

鉄道や城、津山の楽しみはまだまだここから

後ろ髪を引かれる思いで立ち上がり

「ありがとうございました。
次は“そずりバーガー”をいただきに来ます。」


今回いただけなかったそずりバーガーを
いただく約束をし、お店を後にする。


Instagram[trip.runway ]でもご紹介しています!これからも色々なお店の短編TRIPSTORYをご紹介していきますのでフォローしてお待ちください!


長編


タイトル 
「ふとした瞬間見つかる、あなたの人生行路」



久しぶりの休日。
いつもは目覚ましの音で起こされ、
慌ただしい毎日を送っていたが、

今日はゆっくりと朝日が差し込む中、
自然と目が覚めた。


仕事に追われる翔太にとって、
こうして何も考えずに
過ごせる時間は貴重だ。


「少し遠出しよう。」

そんな気分で車を走らせ、
津山市へ向かうことにした。


目的は観光だが、
まずは腹ごしらえ。

ネットで見つけた
「コーヒースタンド福寿湯」
という店が気になっていた。


  

「風呂屋を改装したコーヒー屋」
というユニークなコンセプトが、
どこか自分の疲れた心を
癒してくれそうに思えたのだ。


津山市に着くと、
街はどこか落ち着いた
雰囲気をまとっていた。


車を駐車場に停め、
福寿湯へと向かう。


店の外観は昔ながらの
風呂屋の雰囲気を残しており、
その佇まいにどこか懐かしさを感じた。



「いらっしゃいませ。」



扉を開けると、
店主が明るく迎えてくれた。


メニューを見て
コーヒーとコイ焼き、そずりバーガーを注文し、
席に着いた。



店内は風呂屋の名残を
色濃く残していて、


奥にはなんと、
かつて使われていた浴槽が
そのまま残されている。





静かな空気が漂い、
店内には訪れた人々が
静かに時間を過ごしていた。


あの浴槽は、かつて多くの人が汗を流し、
疲れを癒した場所なのだろう。


今は、コーヒーを片手に、
違う形で人々の心を
癒す場所になっている。



「この店、本当に銭湯だったんですね。」



と、ふと翔太は店主さんに話しかけた。

店主さんはうなずきながら言った。



「そうなんですよ。昔はお風呂屋さんとして営業していて、今はこうしてコーヒースタンドに。だけど、あの浴槽はね、どうしても残したくて。少しでも、当時の雰囲気を感じてもらえればと思って。」


その言葉に、
どこか翔太の心が
共鳴したような気がした。




仕事に追われる毎日の中で、
ふと立ち止まることも
忘れていた翔太にとって、

この場所は一時の安らぎを
与えてくれる場所だった。


「僕も、仕事で毎日が忙しくて。こういう場所に来ると、自分を少し取り戻せる気がします。」


と素直な気持ちを口にすると、
店主は優しい笑みを浮かべた。


「昔も今も、心を休める場所は大切ですからね。少しでもここでリラックスしてもらえたら嬉しいです。」

 

コーヒーをゆっくりと飲みながら、
浴槽の向こうに
見える時の流れを感じた。





過去と今が繋がっている場所。
翔太も、少しだけその流れの中で
立ち止まることができた。



コーヒーを飲み干し、
観光を続けるために店を出たとき、
心の中には新しい風が吹いていた。



明日からまた仕事が始まる。
それでも、
今日ここで過ごした
ひとときのおかげで、
前向きに迎えられる気がする。


そして、
僕の人生の旅路は
ここから始まった


※この物語はフィクションです。

※お写真は実在のものを使用しています。



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