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[私の本棚から]ひとり事

『ひとり事』   キューライスのサクセスごはん
              キューライス作

久しぶりに私の本棚から、好きな本を紹介しようと思います。

作者のキューライスさんのことは、吉本ばななさんのXで知りました。わたしは、動物、食べ物、ユーモア、シュールかつ摩訶不思議な世界が好きなので、これらの要素がいっぱい入っているキューライスさんの作品に、ほぼ一瞬で、心を鷲掴みされてしまいました。

ちなみに、キューライスさんが描く代表的な作品のキャラクターは、動物が多めです。例えば、気は優しく、おっちょこちょいな猫のネコノヒー、甘えん坊でちゃっかりしているスキウサギ、すぐ悲観的にものを考えがちなクマの悲熊などなど、みんなチャーミングなキャラクターばかり。

みんな、少し抜けているところがあるのも、愛嬌があって、イイんですよね。
まあ、私もまあまあ抜けているのですが。。

また、キューライスさん自身、動物がとても好きな方なので、作者の動物愛が、読み手が感じている以上に作品から伝わってくるのかもしれません。

しかし、今回紹介する漫画は、ちょっと趣向が異なります。簡単にいえば、いわゆる料理レシピ漫画なんですが、そこはキューライスさん。
シュールな世界で読み手を笑わせてくれるのは、レシピ漫画でも健在です。

ストーリーは、料理と映画好きでもある独身男性が、幽霊のハルさんに取り憑かれているとはつゆ知らず、散歩中でも遊びにいっても、いつでも独り言をブツブツ話しているという、著者である独身男性の日常を綴ったもの。
もちろん、レシピ漫画なので、ブツブツ独り言を言いながら料理も作ります。独り言の中に、映画の回想シーンが沢山出てくるのも、大きな見どころです!

また、独身男性は、やや自意識過剰気で、弱いものや動物に優しく、倹約家で、発想は凡人にはとうてい及ばぬ非凡さをもち、キューライスさんって、本当はどんな方なんだろう、という想像も掻き立ててくれます。

そして、幽霊のハルさんは、独り言多めの独身男性の横で、いつもクールにツッコミを入れてくれるしっかり者。男性には幽霊のハルさんが見えないし、声も聞こえないため、2人が話すことはないのですが、なんだか微笑ましい2人なのです。
実は守護霊なのかもしれません。わかりませんが。

最後に、、、
この本では、バラエティ富んだいくつかのレシピが紹介されていますが、個人的にはグリーンカレーが1番おすすめです!
なぜなら、今まで、食べてきたどこのグリーンカレーよりも、1番美味しかったからです。

わたしの場合、優しい料理上手の友人に作ってもらったので、友人の腕と料理愛も大いに影響していたのかもしれませんが、、。

グリーンカレー好きな方は、騙されたと思って、一度本当に作ってほしいです。
その場合は、レシピに忠実に作ってみてください。

そして、動物、料理、シュールなユーモア、独り言、漫画が好きな方も、是非、騙されたと思って、一度、読んでみてほしいな。
クスクス笑いが延々と楽しめます。

ではでは、今日はなんと、もう水曜日で、週の折り返し地点ですね。 
やった♡

ではではまた^_^

今月のMOE。
MOE絵本屋さん大賞2024年で、キューライスさんの
絵本は第3位でした!
タイトルは
『シカしかいない』ですって。
読まねば。

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