見出し画像

【ロンドン🇬🇧】ロイヤルオペラハウス コスチュームセール

英国ロイヤルオペラハウスのコスチュームセールへ行ってきました!なんとロイヤルオペラやバレエで使ってる衣装や小道具を買えちゃうよ、というありがたいセール。そんな画期的なこと、もちろん定期的にはやっておりません。前回の開催はなんと10年以上前!

こんな素晴らしい機会、見逃せるはずがない!元からヴィンテージやアンティークでも素敵な舞台用のトップスを探していたんです。舞台に使うのではなく普段着用です。アンティークの舞台衣装は面白いデザインが多くてユニーク。ファッションアイテムとしても人気でアンティークマーケットでは結構出回っています。つい先日も、映画「哀れなるものたち」の衣装がとっても素敵だったのでインスパイアされました。この話は映画の衣装展に行ったのでそちらでも少し話しています。

それに、先日パリでコメディフランセーズのジュエリー展を見に行って舞台用ジュエリーの美しさに圧倒されていたところ。それに、大好きなバレエ作品の小道具や衣装が買えちゃうの⁉︎ お値段はなんと最安値£5からで、一番高くてもなんと£300。(ポンド高なので換算するとアレですが、イギリス在住民の感覚では3万円ぐらいです。)楽しみすぎるー!と思っていたのに思いっきり出遅れた。笑 金曜にプレオープン(招待客のみ)があり、土曜は朝から2スロットがあったのにすでに売り切れており、3スロット目の土曜日最後の時間へ。

場所もオペラハウスではなく、ロンドンの東の果てにあるオペラハウスのバックステージセンターで、西ロンドンから片道2時間かけて行ってきました。

大きな施設!ここではたぶん大道具が作られてるか保管されてるのでしょう。セールは別の建物。

私の目的はさっき言った通りアンティークルックスなトップス、普段着で使えればまあなんでも。そして舞台用ジュエリー、小道具、面白そうならなんでも。ロイヤルバレエ関連なら好きなものなんでも!いざ、お宝ハンティング!

最初にお出迎えしてくれたドレス。ゴージャスなバッスルがかっこいい。ツィッターの方でコメント頂いて初めて気がついたのですが、着物の生地が使ってある!調べたらこちらはオペラ、アルタクセルクセスの衣装でした。古代ペルシャの話ですが、他の衣装も近世ユーロピアンなスタイルに着物の生地を使っていて面白いです!

どーでも情報ですが、ロンドンでも日本の着物は人気で、私の知り合いもヴィンテージの着物ショップを経営しており、映画や舞台の衣装さん、スタイリストさんや、ファッションデザイナーの方もよく来られるそうです。

そしてどーんとある鎧などの数々。

最初に入ったのはハロウィーンコスチュームのコーナー。ハロウィンにぴったりですよ!という奇抜系衣装部屋。確かに着ぐるみとか、ド派手なカラーコンピネーション多め。

何かのオペラのジプシーの衣装でした。柄物組み合わせがかわいかったです!

次に入ったのは宗教、異文化系。

ここでは特にトライバル系の(インドや東欧っぽい柄のとか)の服や外套が気になりました。特に白のポンポンがついた外套は色もバリエーションがあってかわいくて欲しい!ってなったんですが、

重い‼︎

重たすぎてまずレールから取り出せない。笑 出せても持ち上げられない。とにかく重い!舞台用のカーテンの生地使ってんの?と思うくらい、重い。オペラ歌手さんたちはこんなの着て動いてるのか…。重労働だわ…。気になるデザインのものはたくさんあったのですが、とにかく重くて断念。

次に入ったのはピリオドコスチュームの部屋。日本語で言うなら時代劇衣装。ここには椿姫っぽいボリューム系ドレスが多かったです。ここはまず買わないな、とは思うも見てみたい。しかし人がいっぱい、時間も限られてるのでとりあえずパスしました。どれだけの量があるかわからない中、あと1時間しかない!

他の小部屋には靴だけ、モダン系(普通の洋服みたいなの)などもありつつ、最後に控えていたのがどーーーーんとだだっ広い空間にざっと並んだレールたち!

服がありすぎて、正直どこから見ればいいのか迷いましたが、半分はメンズ服ということでそこはもうバッサリ無視させていただきました。そしてあと半分のレディスの4割もモダンということでそこもかなりザクーっと目を通しただけでおしまいにして、やはり凝ったドレスなどの多いレディスピリオド部門(時代物)に集中。

ドレスはとにかく本当にどれも素敵なので、みてるだけでも大興奮。そしてどれもやはり作りが凝ってる! レースの使い方や違う柄の組み合わせ、デザインなど見てるだけで楽しい。

この写真で紹介したドレスたちはほぼ全部£85。£高なので換算するとアレですが、こちらの感覚からすると£85は大体1万円という感覚なので、凝ったドレス、ロイヤルオペラで使われた衣装ということを考えてもだいぶお値打ちかと思います。

オペラハウスの衣装にはこうやってタグがついており、どのオペラハウスの、どの作品の、どの役の、誰用(歌手、ダンサー)のか、というのがわかるようになっているので、有名歌手やダンサーが着た衣装もわかるようになっています。オペラやバレエ作品によっては違う国の劇場と共有や譲り受けなどもあるため、このようにミラノのスカラ座のタグが入ってるものも多くありましたよ。

これは売り物だったかは不明。

残念ながらバレエ衣装は全く見ませんでした。まあ、バレエ衣装は汗染みなどがオペラ衣装に比べたらもっとあるだろうし、舞台意外に着られなさそうだから(そもそも権利もあるだろうしコンクールとかで着てもいいものなのか…)売るものではない、ということかな…。この10年で白鳥の湖やシンデレラ、ドン・キホーテなど新制作してたから期待してたんだけどな…。貴族などの立役の衣装はあったのかもしれませんが、いちいちタグをチェックできませんでした。

小道具類は、帽子やスカーフなどは見たけどジュエリー類は全く見ませんでした。

バレエの衣装もジュエリー類ももしかしたらあったのかもしれません。私が行ったのは初日だけど最後のスロットで、その前の2スロットには100人以上入れるので、その人たちが買い込んでいったのかも。服も、普段でも着れそう!と思えるのはどれも重くて。でも普段使いもできる軽いものはとっくに売れてたのかもしれません。あ〜〜、朝イチで来るんだった〜!

そしてこちらが普段でも使えそうだな、と思った衣装たち。

何故かハロウィン部屋にあったけど、普通にかわいいし普段使いできない?
トライバルなドレスはヴィンテージショップでもよくありそうな70年代風。
これはヴィンテージショップにありそう。

ちなみに私が探していたアンティーク風トップスもありました。先ほどご紹介したラブリーな£85ドレスの上だけみたいなのが。でも中々思っていたようなデザインでなかったり、できれば前開きがいい(ほぼ後ろ開き)。ドレスは中々着ないけど、トップ部分やスカート部分だけ欲しい〜!というようなのはいっぱいありました。自分で直しとかできたらよかったんだけどな…。

そして私が選んだのはこちら!

オペラ、スペードの女王の衣装の一部の付け襟。

内側には肌色の、おそらくドーランと思われるシミがついてる。私は気にしない。

チロルリボンとプリーツにレースがついた大きなつけ襟がかわいい! 最近こういうつけ襟を探していたので嬉しい!

でもこれ、実は£85のドレスについていたのです。でもドレスはコルセット付きで絶対着なさそう。でも襟はめちゃくちゃかわいい…。そうこう迷ってるうちに閉館時間になり、ダメもとで聞いてみたところ襟だけ売ってもらえました。しかもなんと£5で! めちゃくちゃ嬉しい〜!聞いてみてよかった!

結局買ったのはこれだけで、みんなIKEAバッグにパンパンに買い込んでるのが羨ましかったけれど、私としてはまあ、衝動買いを抑えられたのはある意味よくやったわ…。でも時間があればもうちょっと悩みたかったし、どうせ買わないんだったらもっと写真撮ればよかったな。(許可はいただきました)

と、収穫はあんまりありませんでしたが、オペラハウスの衣装を手に取って間近で見られた貴重な機会でした!次はいつかな?でも絶対行く!

いいなと思ったら応援しよう!