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自惚れてないが

偉そうに誇れるほど
かっこいい人生ではない。

スマートになんてできず、
薄汚れて、キモくて、
どこか惨めで格好がつかない。

本当は、
誰かの手本になんてなれやしない。

だからこそ、
求めてはいけないのだと思う。

もし求めたら、
それに見合う対価を返さなければいけない。
人生は等価交換だと信じているから。

けれど、
自分には何もない。
だから、あげられるものも何もない。

それでも、
すくすくと育つその背中が、
とても優しいと言われる。

「らしい」なんて他人事みたいだけど、
確かに、
2人とも変わらず真っ直ぐで、
繊細ながらも
どこか暖かい。

思えば、
自分は反面教師になったのかな、
なんて目を拭いながら考える。

他の親のように、
器用にできなくて、
休める時に休むことさえ叶わない。

そんな現実を
悔やんだこともあるけれど、
結局、目を背ける。

どうしても胸を張れない。
むしろ、
少しだけ引っ込めて、
見ないふりをすることのほうが多い。

だから、ふと俯いたとき、
子どもたちがその姿から何を感じているのか、
答えなんて出せるわけもない。

けれど、
ひとつだけ伝えたかったのは、
笑うこと。

たとえ不器用で
みっともなくても、
笑うことだけは忘れてほしくない。

笑顔が溢れる日々が、
いつかその子たちを救うから。

そして、
その笑顔に救われるのは、
きっと自分自身だろうと信じている。

胸を張れないけれど、
それでも一緒に笑えればいい。

そんな小さな願いを
手のひらに握りしめながら、
今日も変わらず
飄々とまたは険しく
または…


コロコロ変わる
面倒くさい大人です。

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