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雑談⑬「SDGsやってます、と言うのはちょっと違う?」

「うちの会社のSDGsはじめました!」や、
「SDGsに力を入れています!」や、
「今はちょっと余裕がなくてSDGsできていないですね」
といったことを結構耳にします。

がんばってやるものがSDGsなのではなく、「誰もが」SDGsの考えや目標を理解して行動すべき。

始めるとか始めないの観点で考えている人は、例えば死に直結する貧困を体験も追体験も勉強もしたこともないでしょうし、パソコンを使えることやスマホを持っていることや蛇口をひねれば綺麗な水が出てくるのが当然と思っていることでしょう。しかし、少し世界の現状を見てください。それらに該当する方は、世界で上から数えた方が早いくらいに恵まれた環境に生きています。そういった方が、富の分配をするのはあるべき姿だとSDGsはいっているので、「やるやらない」ではなく、「どのようにするか?何をするか?」からスタートすべきと思います。余裕がないと主張する人の中で、自分以外のために費やす時間で忙しい人は少ないと感じます。

SDGsはキャッチーなフレーズやワードと、全世界的な取り組みということで流行っぽく扱われがちですが、ただの流行ではなく、本当にそれを実現されることを命をかけて待っている人が大勢いるということに注視すべきだと思います。
毎日、どれだけの人数の、自分の努力ではどうしようもない環境に生きて、絶望の中にその魂を残したまま命の炎が消える人がいるか。
読み書きを覚える機会もなくて、一生の使いっ走りしか将来を描けない人がもつ、言語化能力が備わっていないために言葉にすらできない葛藤と闘い続けている人が同じ地球上にいること。
仁義を捨てた大人たちがつくった社会に疲れ果ててしまった、救い出す仕組みさえ整っていれば勇者になれた若者たち。
正しいという広報・広告・宣伝を正直に信じて、馬鹿を見させられる労働者たち。
その他、数多の「取り残された人々」。

そういった人たちも、みんなの力でエンパワーメントしましょう、という考え方だけでも、多くの人に届け。

私も含めた、「相対的に恵まれた人々」よ、今すぐ禅の心で世界の状況を理解して、今すぐ動き出してほしい。

その軌跡は必ず自分自身の未来も、50年後、100年後の地球上のすべての行く末も、大きく変える。


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