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【意訳/抜粋】過去編:およそ2015年迄 ①

SDGsの誕生

今日から将来を見据え、人々と地球の平和や繁栄に対して人類共通として与えられた計画の詳細は、「持続可能な開発のための2030計画」である。
2015年、国際連合の全加盟国によって採択された。
「持続可能な開発のための2030計画」のうちから17個の持続可能な開発目標(SDGs)を核として、先進国も開発途上国も含めたすべての国に、世界中の協力関係のもと、緊急行動を求めている。
持続可能な開発目標からわかることは、貧困その他のはく奪・排除の類を無くすには、健康や教育の向上、不平等の撲滅、経済成長の加速といった計略と連携しなければならないということだ。
もちろん、これまで耳にしてきたであろう、海洋や森林を保護するために気候変動を解決するのも同じように連携させて取組む必要がある。

SDGsは、各国と国連経済社会局を含めた国連の数十年間の活動が実を結んだものだ。
活動軌跡を以下の通り紹介する。

・1992年6月、ブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットで、178ヵ国以上によってアジェンダ21が決まった。アジェンダ21は、人類の生活向上と環境保護の実現のための持続可能な開発に向けた世界中の協力関係構築で必要となる、包括的な行動計画である。
・2000年9月、ニューヨーク国連本部でのミレニアムサミットにて、ミレニアム宣言が参加国は全員一致で決まった。ミレニアムサミットでは、2015年までに極度の貧困を削減するための8個から成るミレニアム開発目標(MDGs)へと展開することになる。
・2002年9月、南アフリカ共和国での持続可能な開発に関する世界首脳会議にて、持続可能な開発に関するヨハネスブルグ宣言と実装計画が採択された。貧困撲滅や環境保護に対する世界的な団体による約束が再確認された。また、多国間協力がより強調された点を含めることで、アジェンダ21とミレニアム宣言に続く形でヨハネスブルグ宣言は築かれた。
・2012年6月、ブラジルのリオデジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(リオ+20)において、参加国は成果文書である"我々が求める未来"を採択した。"我々が求める未来"では、とりわけ、MDGsと持続可能な開発に関する国連ハイレベル政治フォーラムを踏まえてSDGs一式を開発するための過程を立ち上げることを決めた。リオ+20のもう一つの成果は、開発財政や小島嶼開発途上国をはじめとした将来問題に対する行動のための権限を含む、持続可能な開発の実行を測定する点である。
・2013年1月、国連総会は30名から成るSDGsの提案作成のためのオープン・ワーキング・グループを設置した。
・2015年1月、国連総会はポスト2015開発アジェンダについての交渉を開始した。その交渉過程は、2015年9月の国連持続可能な開発サミットで核となる17のSDGsをもって、後続となる持続可能な開発のための2030計画を採択する結果に結実した。

<2015年は複数の主要な合意形成のもと、多国間かつ国際政治の形成に重要な年となった。>
・2015年3月、仙台防災枠組み
・2015年7月、開発資金に関するアディスアベバ行動目標
・2015年9月、ニューヨーク開催の、17個のSDGsも含んだ国連持続可能な開発のための国際会議における、我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ の採択
・2015年12月、気候変動に関するパリ協定
・現在、SDGs達成状況の追跡と見直しのための国連プラットフォームとして、持続可能な開発のためのハイレベル政治フォーラムが毎年実施


翻訳元

https://sdgs.un.org/goals

用語の意味

【じぞくかのうな】(持続可能な)sustainable・・・地球環境の破壊や戦争などを起こさず、未来の世代が平和かつ豊かに生活し続けられること。サステナブル。<持続可能な、という言葉はこれまで認知度が低かった。しかし、これからは教育や企業活動から個人での時間の過ごし方まですべてにおいて、持続可能であることを基本としたあらゆる選択が強く望まれる。>

【SDGs】(エスディージーズ)sustainable development goals・・・2030 年までに先進国も開発途上国も協力してこの世からあらゆる形態の貧困をなくし、経済・社会・環境のバランスのとれた世界を後世に繋げられる未来をつくろうという世界目標。持続可能な開発目標。開発アジェンダの節目の年、2015 年の 9月25~27 日、ニューヨーク国連本部において、「国連持続可能な開発サミット」が開催され、193 の国連 加盟国参加のもと、その成果文書とし採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェ ンダ」のこと。<SDGs とは、2001 年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として採択された「持 続可能な開発のための 2030 アジェンダ」にて記載された 2030 年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。17 のゴール・169 のターゲット・231 の指標から構成され,地球上の「誰一人取り残さない (leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGs は発展途上国のみならず、先進国も取り組むユニ バーサル(普遍的)なものである。>

【かいはつとじょうこく】(開発途上国)developing country・・・一般的には、OECD の「援助受取国・地域リスト(DACリスト)」に記載されている国や地域のことを指す。<開発途上国は、高中所得国、低中所得国、低所得国、後発開発途上国の4つに分類される。世界銀行が示すところでは、2016年時点では、GNI(国民総所得)が 12,235 米ドル以下の国が開発途上国である。>

【きょくどのひんこん】(極度の貧困)extreme poverty・・・1 日 1.90 ドル未満で生活する人々のこと。<2030 年までに、極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。>

【ぱりきょうてい】(パリ協定)paris agreement・・・地球温暖化対策として気候変動を抑止するための多国間にわたる国際的な枠組み。<パリ協定の前身である京都議定書では先進国のみに温室効果ガス削減の義務を課していたが、パリ協定では途上国も含めたすべての国が削減目標を公表する仕組みが採択された。>

参考になるサイト

持続可能な開発に関するヨハネスブルグ宣言・・・https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/wssd/sengen.html

留意点

・画像と中身は関係ありません。かわいいので選ばせて頂きました。
・翻訳元サイトの全部を翻訳するとは限りません。
・なるべく初心者の方でもわかりやすいと感じてもらえるように、場合に応じて意訳と直訳を使い分けるよう心掛けています。(ご指摘ありましたら是非、理由と共に教えて下さい。)
・用語の意味の凡例1:【よみ】(用語または単語)英語・・・意味<使用例>
・用語の意味の凡例2:【英語略称】(日本語読み)英語・・・意味<使用例>

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