ゆっくりでしか感じ取れない本当のこと

速く動いていると、今ある大切なものに気が付けない。
今目の前にある本当のことに気が付かない。

常に少し先のことに気が行っていて、今日はあれをしてこれをして、少し時間が空いたらこれもやっておこう、などと、常に常に先のことを考えている。
そして「今目の前にあるもの」に気が付けない。

今朝、大切な家族がどんな表情をしていたか。
悲しそうな顔をしていなかったか。
疲れた顔をしていなかったか。
無理な作り笑いをしていなかったか。

今、目の前にある本当のこと。
今、目の前にある大切なこと。

今、見ておかないと、変化していることに気が付けない。
ずっと同じだと思い込んでいる。
ずっと変わらないと信じ込んでいる。

でも本当は、変化し続けている。
変わり続けている。

突然大きく変わってしまったように感じるものも、
本当は少しずつ変化している。

速く動いていると、見えなくなる。
本当のことは、ゆっくりでないと見えない。