気がする屋 day.3|連載小説
月曜日。
朝ごはんを食べた。
ヨーグルトとパン。
相変わらずの結膜炎だから、メイクをほどほどにして、眼鏡をかける。
髪は買ったばかりのリボンで結く。
うん、なかなか良い感じ。
さて、生活を大事にすると決めてから、初めての月曜日。
仕事を17:30に切り上げると心に決めたものの、心配だ。
まずは今日のスケジュールチェック。
今日中にやらなくて良いものは明日に回し、今日中のものは夕方までに終えるようにしておく。
仕事開始。
正直、いつもよりあくせくはした。
というよりも、いつもは「終わらなければ夜やれば良いや」なんて思っていたのが、17:30退勤を思うとそうも言ってられなくなった。
だから必然的にあくせく、スケジュール通りに仕事を終わらせていった。
いつもより、仕事ちゃんとやったな、とノブコは苦笑いした。
お昼ごはん。
冷蔵庫に何もないので、冷凍うどんに出汁をかけて食べる。
美味しい。
ノブコが平日にお昼ご飯を食べるのは、久しかった。
いつも忙しいことを理由に抜いてしまっていた。
でも、お昼ご飯を食べて少しテレビをだらっと見る(仕事のSlackをみない、考えない)だけで、なんだか気持ちはスッキリしていた。
結局、退勤出来たのは18時過ぎだった。
でも今日中にやる必要のある仕事は全て終わらせた。
そのおかげで、夕飯作りも仕事のことは忘れて出来た。
食べ終わった後も、パソコンを開くことなくゴロリところがる。(ここでつい、Slackをスマホで見てしまったのは不正解だった。気持ちが疲れる。明日からは辞めよう)
とはいえ、本日。
うん、上々。
ノブコは自分を自分で褒めてあげる。
ついでにマットレスと枕もご褒美に買ってあげた。
占めて7万円。
羊が眠るとかなんとかいうやつ。
生活を大事にする、というのは自分を甘やかすことなのかしら。
ノブコはぼんやり考える。