100均のシャーペンから万年筆を使うようになったら、文字を書くのが楽しく大好きになった話。
書道の時間、いや文字を書くこと自体が嫌いだった。
文字がどうも汚くて、シャーペンも鉛筆もボールペンもずっと握ってると手が痛くなるし、何より書き心地が悪い。
春休みの習字や日記を書く時間が苦痛だったし、大学に入ってからもレポートとか文字を長く書くのが苦痛でしかなかった。
オンライン授業になってパソコンのレポートだから手書きの量が減ると思いきや、プリントに手書きでメモを書く必要があったし、パソコンでダラダラ書いても思考がまとまらないので、手書きでメモを書く必要があった。
むしろ書く量自体は増えたかもしれない。
シャーペンとかボールペンは入学時(あるいはその前)から使っていてぼろぼろになってきたから、新しいのを買おうと思ったけど、その隣に万年筆が売っていて、半分思い付きで万年筆を買うことにした。
従来のシャーペンにストレスが溜まっていたというのもあるけど、パッケージの「きっと書くのが楽しくなる」という言葉にひかれた。
開封すると、いわゆるシャー芯を入れるのではなく、カートリッジを差し込んで少し待つ。
面倒くさいなあと思いながら一度書いてみてびっくり。
すごくちょうどいい握り心地。
握る場所が1か所に固定されていて、その分手にフィットしやすくなっている。
何より書き心地が滑らか。
ボールペンもさらさら書けると思うけど、それとはまた違う独特の書く際の滑らかさ。ずっと変わらない線の太さ。
一度書いただけで癖になった。
たまにインクが出すぎるとか、コンバーターやカートリッジを変えるのが手間とか思っていたし、シャーペンやボールペンほどの手軽さもないけど、個人的にはその手間かかることすら好きになった。
自然と、手間がかかるからこそ文字を大切に丁寧に書こう、あるいは文字をたくさん書こうと思えるようになった。
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安物ばっかりだけど現在5本持っている。少しお高めの丁寧に書く用、装飾に書く用、細目/太目、メモ用など、それぞれ用途別に使い分けている。
文字を丁寧に書くために買ったものが、いつの間にか文字を楽しく書くために使うようになっていた。今では丁寧に書く必要があるものだけではなく、殴り書きとかメモ書きとかそういうササっと書くものでさえ万年筆を使うようになった。
手紙とかメモとかエントリーシートとか、色々書く機会が増えるけど、手書きで手紙を書くのが楽しくなったし、たぶんここまで漢文が好きになったのもこういう書くことが楽しくなったからだと思う。
お金かかるといっても数百円程度の安い万年筆もあるし、抵抗がある方は普段使っているよりちょっとお高めの値段のペンや、初心に帰って鉛筆を買ってもいいと思う。
今までは100均のシャーペンや安っぽい貰い物のボールペンばかり使っていたけど、お金をかけて少しいいモノを買うとここまで感じ方が変わると思わなかった。
文字を書くことが好きじゃない人こそ、ぜひ文字を書くことにお金をかけてほしいな。
パソコンやスマホとかデジタルに文字を書くことが出来るからこそ手書きの楽しさを感じられる、良い買い物をしたと思う。今後も筆記用具にお金をかけて、文字を書くことを楽しんでいきたいと思う。
(しいて言えば、noteやWordのようにパソコン・スマホで書くことが面倒になることが難点か…)
↓個人的に万年筆で初心者におすすめなのはこの2本ですかね。
一度使って見れば滑らかな書き心地、持ちやすさ、文字のスタイルなど癖になりますよ。比較的値段も安いし。
もしよかったらだまされたと思って是非。
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