黒桜牧場 代表 イトウ トシヒロ

オホーツクで酪農業してます。40歳。様々な学びや気付きを得て、「酪農を通じて誰かの役に立ちたい!」と言うのが生涯目標です。夢を夢で終わらせない為にも行動していこうという想いで6次産業化へ向けて日々奮闘中!2022年に法人化予定!

黒桜牧場 代表 イトウ トシヒロ

オホーツクで酪農業してます。40歳。様々な学びや気付きを得て、「酪農を通じて誰かの役に立ちたい!」と言うのが生涯目標です。夢を夢で終わらせない為にも行動していこうという想いで6次産業化へ向けて日々奮闘中!2022年に法人化予定!

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自己紹介と過去の出来事

イトウトシヒロ 1981年6月27日生まれ38歳。現在 伊藤牧場経営者。生まれも育ちも北海道北見市。高校卒業後、本別町にある農業大学校を卒業し家業である酪農を継ぎました。 当時の経営者(父親)の言うことを一切疑わず、初めての給料(お小遣い制だったが)でお金を稼ぐ楽しみと慣れてしまえば楽な仕事だったので、このままダラダラと生活していけるのだろうと何の目的も無く好き勝手に生きていました。しかし、経営委譲する2年ほど前の34歳の時、経営の勉強をしていくうちに経営が悪化していること

    • 影響力とブランディング

      大量生産から脱却して価値を上げるために前回の投稿からかなり日が経ってしまいました。もし楽しみにされていた方がいましたら申し訳ありません。。。 さて今回は「影響力とブランディング」について書いてみます。が! その前にどうしてもこのことは前提として書いて置かなければいけないことがあります。 キングコング西野亮廣さんが仰られてる事なんですが「量をこなすのでは無く価値を上げるに舵をきれ」という発言をされてました。 これは大量生産が出来る大手企業は価格競争をしてもやっていけるが元々

      • 大量生産の果てに

        会社として利益を上げるために どう頑張ってもセオリーだけでは目標の達成が出来ない部分が数多くありました。そして6次産業化をいつかはやりたいという気持ちが漠然とあった為、ジレンマを抱えつつも牛舎新築と両方の道を叶えたいと甘く見積もり考えて来ました。 乳搾りを生業として生き抜くのであれば規模拡大路線が計画もしやすいと思います。しかし、それと並行して製品の製造や販売までやれるのかと現実的に考えると同時に事業を行う事は労力的、資金的にも厳しく、どちらも中途半端に終わってしまう可能性

        • 学んだからこそ見えて来た未来

          noteを初めてから一年と少し経過しました。 (昨年10月から更新は全くしていませんでしたが笑) noteを始めた当初は規模拡大路線を目指し、今出来る仕事と作業をこなしつつビジネス本やyoutubeを見て知識を付け、考え、整理し計画を練り、試算と繁殖牛の準備等を繰り返しました。 その結果、見えて来た現実と起こり得る未来への気付き。 果てない投資先にある幸せとは一体何なのかを気にし始めたのが昨年の11月頃。とある牧場へ視察へいった時にふと頭によぎった単純な疑問が最初のきっかけ

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        自己紹介と過去の出来事

          印象と価値の固定観念

          ナゼ人は無料だったモノに値段が付くとそのモノに値段を付けた人に対し金儲けしようとしているようで気に喰わない等と屁理屈を並べる人がいるが、ボランティアで会社を経営出来る程世の中は甘くない 薄利で行うビジネスとして、例えばラーメンがある。一杯概ね1000円以下のイメージがあると思うが、一体誰がその価値感を決めたのか?それは我々消費する側のイメージである。 ラーメン店にはラーメン店の様々な労力があるが値段を急に釣りあげれば客足が遠退くので薄利をせざるを得ない環境に置かれている。そし

          大量生産、大量消費の資本主義に対する自分なりの答え

          きたみらい温根湯の金融では積立NISAの取り扱いは無かった。本店にも多分無いんじゃ無いかというお答え(JAバンクの金融商品には記載されている)(;・∀・) どうやら都市部のJAでは扱ってるらしいが、元々農業だけで食べていける経営をしている地区では金融商品を導入するメリットが無いと考えられていて資産形成の考え方自体が違うみたいだ。 投資信託やらNISAとか細かい事考えず酪農家は乳だけ搾ってろ!と言われているような気分になったが、まぁ、お小遣いの範囲内で別口座開設して楽天とかが扱

          大量生産、大量消費の資本主義に対する自分なりの答え

          資本論と酪農の未来

          最近の酪農情勢を見ていて、ずっと疑問や不安に感じていたことがこのSNS場でどう伝えて良いか分からず何度も頭を悩ませている。 自分的には理解しているつもりでも言葉として出せば複雑になり真に伝えたい事が中々伝わらないという事態になっているからだ。 そんなわけで、俺の頭の中の整理とアウトプット用として此処に駄文では有るけど書き連ねていく。 マルクスの資本論から見る今の酪農 ※もう最初から頭が痛くなる内容なので注意してください(笑 まずマルクスの資本論について超ザックリ説明します

          酪農家の超忙しい時期について

          数日前から牛用の飼料デントコーンの作付けが始りました。自分は毎年のことなのであまり気に留めていなかったのですが、ふとこの時期の一日のタイムスケジュールが気になった為、メモ帳に書き出してみました。 AM5:30 起床  6:00 搾乳(給餌他) 8 : 00 休憩(朝食)   9 : 00 畑(トラクター作業) 11 : 00 除糞 PM12 : 00 休憩(昼食) 13 : 00 畑(トラクター作業)

          酪農家の超忙しい時期について

          『伝え方が9割』読んでみた

          今の時代、この『伝え方』が超重要だよ! という本。 人は一日に平均22回頼み事をしている。 「〜やっておいて」「〜お願いします。」等、思い返してみると心当たりは結構ある。そしてその相手からの返答をできうる限りyesと言わせたいと考えるからこそ自分の気持ちを言葉で相手に伝えます。 がしかし、『安直に口に出して伝えるな』とこの本では教えてくれました。 例えば、好きな女性に対し 「好きです!付き合ってください!」と言うより 「前にイタリアン好きだって言ってたよね?驚くほど美味

          『伝え方が9割』読んでみた

          農大に入った20年前とこれからと

          農大の時に行った一ヶ月研修先をグーグルアースで見たら、離農してるっぽい。 300頭搾りの大きい牛舎は、当時の面影があれはすれど屋根が朽ち落ち廃材が散乱している様は何処か悲しげに見えた。 必ず「社長」と呼ばなければ18歳の若造に対して癇癪を立てたり、苗字で呼ぶと聞こえてるのに無視を決めて来るあの人は元気にしているのか。 あの時は腹が立ったりしてたけどこういう現状を見ると寂しさを覚える。 20年という時間を考えれば状況も変わっていくので変化する事は当然なのだが自分自身この20年

          農大に入った20年前とこれからと

          酪農家が思う会議への考え方

          zoomクラウドミーティングを使う機会があったので使ってみました。 事の始まりはファームノートのオンライン説明会(発情発見率が経営に与える影響と題して)の告知がたまたまFacebookで流れてきたので「今まで使う機会がなかったオンラインでの説明会!これは参加するしかない!」と締め切り前日だったのもあり即申し込みしました。 最初はYouTubeでチャンネル限定配信的な感じで来るのかな〜と思っていたのですが 流石ファームノート、配信方法を記したメールにはzoom接続との記載が!

          酪農家が思う会議への考え方

          経営者と労働力

          最近は酪農家も法人化が進み会社になっていることは珍しくなくなりました。さて、これから個人事業主から法人を立ち上げようとした時に様々な問題も出て来ます。ここでフォーカスしたいのは労働力の確保、所謂雇用です。 家族労働から雇用に、そして働きかた改革との向き合い方 自分がまだ牧場の家族労働員として働いていたときは、1日のある程度決まったスケジュールをこなしていました。 作業マニュアル等は一切無く、工具や物の置く場所も曖昧で誰が何処に何を持っていったのかがはっきりわからないまま探

          知識を得る意味、学ぶ意義

          過去の失敗や経験から色んな話を聞いて勉強する意味を自分なりにですが解釈してみました。現在勉強が嫌いな方、やる気が起きない方、勉強への向き合い方の参考にしていただければ幸いです。 先程から勉強勉強と言ってますが何も教科書や参考書をずっと読みあさったりするわけではなく、まずは自分の人生を思い描き何を目標にして生きていくかというのが大切です。勿論、夢や目標が無くたってそのうち見つかるので大丈夫です。ただその目標が見つかった時期が遅いと人生大変になってしまうこともあります。

          知識を得る意味、学ぶ意義

          情報の必要性のお話

          有難い事にこんな記事でも続きが気になる方もいらっしゃるみたいなので早速書いていきます(笑) 前回は現代の偉人伝からその人達のマインドや考え方に衝撃を受けた訳ですが、その後もっと影響を受けた歴史上の偉人が僕にはいました。しかし、歴史は得意ではなく一夜漬けの丸暗記をしてテストを受けた程度の知識しかありませんでした(^_^;) またまた宣伝になってしまいますが それからというもの中田敦彦さんのYouTube大学にハマってしまい、歴史の授業を見ていくうちに世界史がめちゃくちゃ

          経営移譲の罠は恐ろしいという話

          幸いにもキャッシュアウトしませんでしたが経営難は続き経営移譲した年には赤字を出してしまいました! コストカットは大事ですが大企業でも無いのに大幅なコストカットしてしまうと必要な経費すら削減し続けてより自分の首締めてしまいます。そんな時に機械更新の大切さと時間の使い方を改めて考えました。 うちの例ですが、畑起こしで使われるプラウが古くよく壊れては修理していました。直しては1〜2ha使えばまた壊れそしてまた直すの繰り返し。新しく買おうにもお金が無いから買えないという、時間泥棒極

          経営移譲の罠は恐ろしいという話

          ドン底から這い上がろうとしたら思ったより大変だった話

          前回の話(自己紹介&過去出来事)の続きになりますが、個人的な感覚ですが相当苦しんだ時期がありました。 人に言わせればもっと俺の方が辛いとかあると思いますが不幸自慢をしても結局はその人の価値観(人生経験)なわけで比べても無意味ですね(^_^;) ーーーーーーーーーーーーーー スタートが完全に出遅れたまま経営移譲したある日、四国から高校生の実習生が二人やってきました。一人は酪農業の体験で、もう一人は将来四国で酪農業を新規就農する為に北海道で勉強したいという子でした。 あえて口

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