酪農家の超忙しい時期について
数日前から牛用の飼料デントコーンの作付けが始りました。自分は毎年のことなのであまり気に留めていなかったのですが、ふとこの時期の一日のタイムスケジュールが気になった為、メモ帳に書き出してみました。
AM5:30 起床
6:00 搾乳(給餌他)
8 : 00 休憩(朝食)
9 : 00 畑(トラクター作業)
11 : 00 除糞
PM12 : 00 休憩(昼食)
13 : 00 畑(トラクター作業)
17 : 00 搾乳 餌作り
20:00 仕事終わり
一日の作業時間(肉体労働)は概ね12時間です。この環境がウチでは天気にもよりますが作付で7日間〜10日間続きます。牧草収穫及びデントコーン収穫では2週間程度でしょうか。
この作業時間は正直キツイです。ストレスも半端ないくらい掛かります。ちょっとしたトラブルや家庭内、家族間の問題ですら腹が立ってしまう程に精神、体力的にきてしまいます。
そして何故この事をnoteに書いたかというと
「この作業時間が減ることもなく当たり前になっている」生活が就農してから20年間変わっていないという現実を目の当たりにしたからです。また親が歳をとっていく分、自分への仕事量は増えて自分は歳をとり体力が無くなっていくのが恐ろしい。これを今までと同じ様に繰り返せば12時間労働が13時間14時間へと増えていくことでしょう。
そして親の代わりに誰かを雇うという選択肢が出てくるのですが一体誰がこんなブラック農業に喜んできてくれるのでしょうかね?
そう考えた時に一日の作業量と一人当たりの作業時間のバランスを考えさせられました。
結論から言ってしまえばアウトソーシングとして畑作業はコントラ等外注するのが最も効率が良いと思います。しかし、自分の住んでいる所の外注先は作業機械は共同で作付け、管理は自分達で行う組織なのでコントラとはちょっと意味合いが違います。(結局出役として駆り出される)
現状では大型機械への投資、効率化が今後重要になってくると僕個人は考えています。
先程、精神的にイライラすると書きかましたがこれは従業員を雇った時にも良くない影響が出ると思います。相手は家族では無いので今まで通りの物言いや態度を取ると恐らく辞めていくきっかけを経営者自ら作る事に繋がるのではないかと思います。いや、作ってしまうと断言します。
機械投資にお金がかかるからと言って我慢するのは結構なことなのですが、タイミングを見逃す余り目の前の損益に囚われていては、今日より明日、明日より未来の為の我慢が自分では気付かないうちに、身を滅ぼすフェーズに突入しているのかもしれませんね。
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