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START COUNT UP 【掌編小説】

S:「いち、にぃ、さん、しぃ」
M:「よん、さん、にぃ、いち」
S:「ごぉ、ろく、しち、はち」
M:「いち、さん、よん、にぃ」
S:「からかってもムダだよ ボクあ全神経集中してるんダカラネ 数え間違えたら うんぬんかんぬん」
M:「それや随分なこったな じゅうろく、にじゅう、じゅうく、さんじゅう」
M:「そういや さっき数飛んでたな うん 飛んでた飛んでた」
S:「冗談いうナ ボクあずっと真剣に数えてたンだから オマエ邪魔するナ」
S:「オマエもソッチから数えてろ」
M:「いち、にぃ、さん、しぃ、ごぉ、ろく、なな、はち」
S:「にぃ、さん、しぃ、ごぉ、ろく、しち、はち、きゅう」
M:「きゅう、じゅう、じゅういち、じゅうに」
S:「じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん」

しばらくしてから突然に

S:「オマエうるさい オマエの所為でワカラナクなった」
S:「大体オマエ しちあナナじゃなくテしちダロ」
M:「馬鹿云ひな 馬鹿が」
M:「それな 次の数はな 百ナナだったろ」

しばらく格闘して

M2:「夜なんだからしづかになさい」
拳骨もらって喧嘩は両成敗 夜空は一向に輝きを止めませんでした

S:STAR
M:ME
M2:MOON

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