あなたの個人事業、次のステージへ進みませんか?マイクロ法人設立を成功させる本
副業やフリーランスで活動する人が増える中、マイクロ法人という選択肢が注目を集めています。そのメリットや手続きが気になっている方も多いのではないでしょうか?
そんな疑問に答える一冊が、伊藤貴文氏の『マイクロ法人設立を自分で「簡易シミュレーション」するための3ステップ』です。マイクロ法人設立を考えている方はもちろん、節税や事業の効率化に興味がある方にもおすすめです。
1.本書の魅力
本書は、マイクロ法人設立を考える方が自分で簡単にシミュレーションできるように構成されています。具体的には、以下の3つのステップに分かれて進められます。
・設立の目的とメリットを理解する
マイクロ法人設立の基本的なメリットや目的、そして自分にとってその選択が適切かどうかを確認できます。
・コストと税金の試算
法人化に伴う初期費用や運営コスト、節税効果について、簡単な計算方法を紹介しています。初心者でも理解しやすいように、具体例を挙げて丁寧に説明されています。
・実際の設立手続きの流れを知る
書類の準備から提出までの流れを解説。専門知識を身につけた上で自力で進められるよう、手順が明確に示されています。
以下のような方々にとって、本書は最初の一歩を踏み出すための心強いガイドとなるでしょう。
・副業やフリーランスを始めたばかりで、税金対策に悩んでいる人
・個人事業主として活動しているが、法人化を検討中の人
・会社員を続けながら節税を意識したい人
■ 伊藤貴文 氏
税理士として豊富な経験を持ち、個人事業主や小規模法人のサポートを専門としています。その実務経験から得られた知識をもとに、複雑な税務や設立手続きをわかりやすく解説してくれるのが本書の特徴です。
2.マイクロ法人スキームとは?
マイクロ法人スキームは、現在の個人事業をそのまま維持しながら、新たに小規模な法人(プライベートカンパニー)を設立する方法です。具体的には、以下のメリットがあります。
社会保険料の削減と固定化
マイクロ法人から低額の役員報酬を受け取ることで、社会保険料を最適化。個人事業では手取り収入を最大化できます。扶養の活用
配偶者を専従者として雇用していた場合でも、マイクロ法人設立後は扶養に切り替え、社会保険料負担をゼロにすることが可能です。二重の税制メリット
個人事業では青色申告特別控除を活用し、役員報酬は給与所得控除を受けられます。
これにより、事業の利益を効率よく保ちながら、税金や社会保険料の負担を抑えることができます。
3.こんな方にはおすすめできません
マイクロ法人スキームは、既に確定申告を経験し、事業所得をメインにしている個人事業主に特化した手法です。このため以下に該当する方にはおすすめできません。
これから開業を検討している方
確定申告や事業運営の基礎知識が必要なため、まずは個人事業の基盤を築いてからがおすすめです。不動産や株の投資事業を行っている方
本書の内容は事業所得を前提としており、他の所得形態には適用できません。
私は個人事業の基盤を築いているとは言えず、この時点で対象外でした。ただ、先々の知識として読んでみて良かったです。
4.なぜマイクロ法人を選ぶのか?
あなたの個人事業が安定し、節税や社会保険料削減を考える段階に来たら、マイクロ法人は最適な選択肢です。
例えば、以下のようなシナリオが考えられます。
配偶者を扶養に切り替えることで、家族全体の負担を軽減。
手元に残る利益を最大化し、新たな事業投資へ。
社会保険料を固定化して将来のキャッシュフローを安定化。
マイクロ法人スキームは、個人事業と法人の両立が求められます。しかし、ここで大切なのは「どちらも中途半端にしない」こと。二刀流が成功するためには、どちらの刀も一流である必要があります。
現実的には、一方に専念した方が効率的な場合も多いです。現在の事業を軌道に乗せ、法人化のメリットを享受できる状況を作ることが成功のカギとなります。
5.マイクロ法人設立の注意点
メリットが多いように見える「マイクロ法人」ですが、現実的な注意点があります。主に以下の2つです。
別の事業内容を設定する必要性
マイクロ法人では、個人事業とは全く異なる事業目的を設定する必要があります。同じ内容では税務上問題が発生するため、事業の分離が大前提です。想像以上のハードル
マイクロ法人設立には事業の分離だけでなく、法務局への手続きや税務対応などが伴います。そのため、事前に十分な知識と準備が求められます。
まとめ:あなたに合った選択肢を
私自身は、「マイクロ法人」という言葉は知っていて何となく節税できるんだろうなぁ・・・くらいに思っていました。本書を読んで、想像以上にハードルが高いことを理解しました。
今の私には、マイクロ法人設立はできないと判断します。 まずは副業としての個人事業を見直し、成功の可能性を探るようにします。
本書『マイクロ法人設立を自分で「簡易シミュレーション」するための3ステップ』は、具体的な試算方法や設立の流れを解説した実践的なガイドです。マイクロ法人が持つ可能性を、この一冊でぜひ確認してみてください。
※この記事には広告が含まれます。Amazonアソシエイトに登録しています。
私のnoteでは「生活に役立つ商品紹介」をしています。これからも有益な情報をお届けしていきます。応援よろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。記事が良かったと思ったら、ぜひスキ、フォロー、記事の紹介をお願いします。