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トップガンマーヴェリックの謎を解け‼ #5
第2章 心震わされること
トップガンマーヴェリックの謎に迫る前に、まずは人並に、映画を見て心を揺さ振られた数々の事について、少しマニアックな視点からスポットライトを当ててみたいと思います。
2.1 F-18の活躍
F-18といえば、写真で見ても、プラモデルで立体を見ても、ガッチャマンのゴッドフェニックス号のようなシルエットに見える時もあって、カッコいいんだが、カッコよくないんだかわからない戦闘機です。
![](https://assets.st-note.com/img/1668082505277-hHEle7K2Wq.png?width=1200)
おそらくその原因はエリアルールを上手く適用した、洗練されすぎた空力設計にあるのではないかと思います。
エリアルールというのは航空機の遷音速(マッハ0.8-1.2)での空気抵抗を減らすために、機首から最後尾に向かって(キュウリみたいに)輪切りしていった時の断面積の変化を緩やかにするというものですが、具体的に言うと主翼なんかがあるところはその分断面積が増えるので、胴体側を絞って全体の断面積が増えないようにするわけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1668082888921-GtoBqc1TvY.jpg)
胴体にくびれができることから“マリリン・モンロー型“などという魅惑的な呼び名までついているのですが、F-18は違うやり方をしたのです。
主翼部分の胴体にくびれを作るよりも主翼と水平尾翼の間に垂直尾翼を配して、翼の分の断面積がどの断面にも付与されるように設計者がうまい事考えたわけですが、主翼の前にあるLERX(Laeding Edge Root eXtention:主翼付け根前縁から操縦席近くまで伸びているアヒルの水かきみたいなやつ)の効果とも相まって空力は完璧。まさに渓谷を遷音速で駆け抜ける今回のミッションにもうってつけですね。
しかし、その分胴体はくびれをつける必要もなくなり、横から見ると、すっとんトンのずん胴体形。
そして見る角度によっては主翼、垂直尾翼、水平尾翼が四方八方に向かって生えているようで、前後は逆になりますが、どじょうのひげのように見えなくもない。
![](https://assets.st-note.com/img/1668074110790-NyYl6svLz1.png?width=1200)
おそらく、どじょうに似ていると言われたのは、これがF-18史上初の出来事で、F-18自身もショックを受けているかもしれませんが、控えめに言っても、写真映りや模型映えが良くないと薄々思っていた人もいるのではないでしょうか?
しかしここまで暴言を吐いておきながら、私はF-18 好きです。
いやトップガンマーヴェリックで好きになったという、にわかファンではなく、前から好きでした。
なにやら告白っぽくなってしまいましたが、F-18、実物はかっこいいんですよ。25年前に岐阜基地の航空祭で地上展示のF/A-18(そう正式名称は戦闘攻撃機であるF/Aが頭につきます。)を見たのですが、実物サイズで実際に見てはじめてわかるカッコよさとでも言うんでしょうかね。
その時の写真を引っ張りだしてみると、レガシータイプのD型でした(今回タイトル画像に使用)。
映画に登場した、より大型のスーパーホーネットだともっとかっこいいんだろうなぁ。
岐阜基地ではF-18の飛行展示(デモンストレーション飛行)はありませんでしたが、航空祭も終わり基地内をうろついているきに、自分の所属する基地に帰投すべく滑走路から飛び立ったF-18がまさに頭の真上を通過したのです。しかも離陸と同時にくるりとひねりを加え、背面飛行をして!
まさにマーベリックの得意技‼
![](https://assets.st-note.com/img/1668081242229-Ez2hC2sAoN.jpg?width=1200)
あの時は感動したなぁ!またF-18の背面飛行を映画で見れるとは!
果たして期待をはるかに超えて、トップガンマーヴェリックでもF-18は超カッコよかった。
トップガン‘86のF-14のドッグファイトも、今の目で見てもカッコいいのですが、どうしても、なんとか撮影出来たシーンをつなぎ合わせた感があって…。
その点トップガンヴェーベリックではF-18の機動飛行と画面のフレームワークが絶妙でカッコよさが引き立ってました。(ボキャブラリーが貧困だ)
猛烈な速度で、ぐねぐねと後ろ向きに渓谷を抜けていく4匹のどじょう達!
(カッコよさの表現がバグってます)
F-18のスカイアクション以外でも、パイロットが発進前に敬礼するシーンとかがトップガン’86の時と比べてビシッときまってるんですよ。
キビキビしているというか。
さらに細かいところでは操縦桿やフレアの発射ボタンの周りがこすれて、塗装がハゲちょろになっているのもリアルっぽくて(といっても本当の機体なのでシン・リアルなのですが)それだけでテンション上がりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1668850244645-f2CF43wF3E.png?width=1200)
がんばれ、がんばれ、どじょう!
フレー、フレー、どじょう!! ワーーー
終わり方がいかにも雑ですが、それもそのはず、2.1 F-18の活躍はまだ続きます。
次回はプラモデル編ですよ。